第百一話
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った種へとパスをつなげて、そこも確保。
「我は音に合わせて術を使い、音の数で狸を使い分ける」
堅牢なる大親分を使い、いつでもどの狸でも使えるように準備をしてから、
「五の音は布。汝を異界へと導く、布の狸!」
蚊帳吊り狸を発動して、現れた布をマントのように肩にかける。
と、そこでもうヒルコが回避不可能なところまで来ていたので、
「落とせ、蚊帳吊り狸!」
一度、自分が異世界に落ちることでその攻撃を回避し、再び距離を置いたところに出てくる。
「神代武双、どこに、」
「我は永続する太陽である。我が御霊は常に消え常に再臨する。わが身天に光臨せし時、我はこの地に息を吹き返さん!」
沈まぬ太陽で不死の体を手に入れ、これまでよりも思い切りよく攻撃ができるようにした。
後三つ。これだけの距離があれば!
「我は水を司る!我が戦闘へ一役立てよ!」
万水千海で空気中の水分や下からしみだしてきている海水にもパスをつなぐ。
「我は揺らす。我は全てを揺らす。地よ揺れろ。海よ揺れろ。天よ揺れろ。我が眼前に在りし全てよ、我がために揺れつくせ!」
そして、髭大将で相手の足場を崩す算段を付ける。
これでラス一!ヒルコがこっちに来る前に!
「今ここに我は力を現す。人ならざる力をもちて相撲を取り、」
「それ以上は唱えさせんぞ!」
そして、ヒルコが目の前まで迫ってきたところで、
「未来あるものを守り抜こう!」
ヒルコの右ストレートが当たるギリギリのところで言霊を唱えきり、ヘッドバットで迎え撃って相殺した。
濡れ皿の怪力の今回の対象はヒルコ。この上なく、怪力のレベルが上がってる!
「ふん!」
「おりゃ!」
ヒルコの左ストレートに俺の右ストレートがまっすぐ当たり、たがいにその衝撃を受けながら後ろへと跳ぶ。が、俺は即席工場で作り出したバネでベクトルを逆向きに変更し、その勢いと怪力の力をフルに拳に乗せてヒルコを殴り飛ばす。
かなり手が痛くなったけど、何回もぶっ飛ばされた分はやり返すことができた。
さて、これで今発動状態なのは・・・『全なる終王』、『即席工場』、『誓いの槍』、『沈まぬ太陽』、『豊饒王』、『医薬の酒』、『舞台袖の大役者』、『堅牢なる大親分』、『髭大将』、『濡れ皿の怪力』、『万水千海』。
俺が使うわけにはいかないのは、ザババの双剣に『忘れ去られた雷神の雷鎚』。
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