海の日シナリオ 海の日の平和な日常(三人称視点)
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ュートする。
だが、ネットを超える事が出来ず、ネットに当たってボールが弾かれた。
「暁ちゃんのお子様シュートが!!?」
「お子様言うなあああ!!」
数分間、二チームはこんな感じで熱戦を繰り広げたが、結局、アリスチーム三点、金剛チーム一二点で金剛チームが圧倒的勝利を収めた。
ビーチバレーを終え、休憩を取っていると彼女達の前に、何やら赤い液体じみたものを滴らせている野球バットを持った緑色のブラウスを着ている少女、睦月が笑顔でバットをブンブン振り回して走ってきた。
アリス達はその狂気じみた雰囲気のある彼女に、一斉に顔を青くした。但し、響、ユウキ、龍田は除く。
「提督ーー! 先程スイカ割りで五個ほどスイカを割っちゃったので一緒に食べませんかぁ〜?」
「な、なんだ…… スイカなのね…… 良かった…… 良かった……」
「え、何なの? どうしたの? 何でそんな怯えちゃってるの!?」
アリスは怯えていた理由を話すと、睦月はふむふむっと頷いた。
「なるほどー、でも、それって面白そうなのね!」
「待って待って! 一体誰の頭をピーする気!?」
「あははは、冗談だよー、冗談」
彼女はそう言い、心底楽しそうにカラカラっと笑った。
「ともかく、スイカ切り分けるから早く来ってね〜ん♪」
睦月は楽しげにそう言い残すと、ブンブンバットを振りながらスキップしてせっせと遠くで作業をしている彼女と同艦の妹達の下へ戻るのだった。
そんな彼女と入れ替わりで、沢山の飲み物を入れたカゴを持っている初霜は笑顔でアリス達の所へやってきた。
「皆、喉が渇いて無い? 飲み物を持ってきたわよ」
「あ、ありがとう」
アリスはまだあのホラーから立て直してないが、何とか初霜に礼を言う。座りながら。
何故なら、彼女の右腕には電が、背中には暁が、左腕には雷が抱きついているからである。
その異様な光景に、初霜は首を傾げて質問した。
「何があったの?」
「龍田よりも強烈な子に出会っちまったのさ、無邪気さ故に恐ろしいものを感じたぜ……」
彼女の問いに、天龍は少し誇張を入れて曖昧に答える。
すると龍田が威圧を込めた笑顔で、甘ったるい声で彼女に話しかけた。
「それはどういう事かしら、天龍?」
「ごめんなさい、冗談!」
龍田のどす黒いオーラを感じ、天龍はバタバタっと手を振って「冗談! 冗談!」っと連呼した。
「わ、私にしがみつきすぎよ、電、暁、雷! じゃないと、私! 潰れる! 助けて響!」
「ロシア語でおk」
「Помогите! (パマギーチェ 助けて!) Помогите! (パマギーチェ 助けて!)
「日本語でおk」
「響そんなキャラだったっけ!?」
……ここから
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