海の日シナリオ 海の日の平和な日常(三人称視点)
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いで、息が出来ていなかったのだろう、彼女は顔がゆでダコのように赤い。
彼女は新鮮な空気をいっぱい吸って、ようやく窒息から回復させる。
そんな一連の様子を微笑みながら見ていた初霜は、パラソルの下で座ってこちらを眺めていた初春と若葉に気づき、彼女達へ手を振って近づいた。
「初春ー! 若葉ー! 二人も一緒に遊びましょ?」
「いや、妾達は眺めるだけで幸せじゃ、そうじゃ、妾は今から冷たい飲み物を取りに行こうと思うのじゃが一緒に付いてくるかえ?」
「そうね、皆も喉が渇くでしょうし付いて行くわ」
「暇だし付いていこう」
初霜と若葉が彼女に付いて行くと言うと、初春は「ありがたいのぅ」っと扇子で口元を隠しつつ感謝する。
それから少しだけ悲しそうな雰囲気を滲ませて、ぼそっと呟いた。
「ふふっ ここに子日もおれば姉妹が揃うのにのぅ、あやつはどこに居るのやら」
「そうよね……山城さんの件もだけど、提督は姉妹が何故かなかなか揃わない呪いが掛かっているとか何とか…… 不憫よね…… でも、いつか彼女はやってくれるわ、私はそう思うの」
「ふふっ そうか」
三人はそれから会話を続けながら飲み物を取りに、母艦へと帰っていく。
アリスは初霜が二人に付いていっているのに気づかず金剛を置いて、キョロキョロっと彼女を探していた。
「あれ、初霜ーどこー?」
すると、そんな彼女の耳に突然「危ないのです!」っと可愛らしい声が響き、アリスが声の聞こえた方へ顔を向けた瞬間。
「ごふっ!」
目の前にビーチバレーボールが飛んできて、顔面で彼女は受け止めてしまい、倒れた。
「はわわわ! 大丈夫ですか、司令官!?」
「一瞬、意識がニルヴァーナへ逝きかけたけど平気兵器……」
「思いっきり変換ミスしてるよ、司令官」
仰向けで倒れているアリスの顔を心配そうに覗き込む茶色い長髪を束ねている少女電と、水兵帽を被った銀髪の少女響がそれぞれ声を掛けた。
「なかなか…… 良い突っ込みだね、響」
「どうも」
アリスは起き上がると、身体の砂を落とすと飛んできたボールを拾い、電へ渡す。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございますです! あ、もし良ければ司令官も一緒にバレーをしませんか? 丁度人数が足りなくて困っているのです」
「なのですか」
「なのです」
「うむ、私も参加しよう…… あれ、ユウキも居るね」
アリスはバレーをしているユウキ達に手を振り、二人を連れて合流する。
どうやら、電、響、暁、電、天龍、龍田、ユウキでバレーをしていたみたいだ。
「よう、アリス提督も参加するのか!?」
「そうだよー、所で私はどちらのチームに入れば宜しいので?」
「さっきまで七人でただパス回ししていただけだ
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