海の日シナリオ 海の日の平和な日常(三人称視点)
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よ?』
「うっ……」
「確かにぃ、天龍ちゃんは子供達にモテモテねぇ〜」
「うぅっ…… 一体何故俺はこんな事になってしまったんだ……」
『皆の憧れる先輩だからよ、それに戦う姿がかっこいいから』
ユウキが無表情で天龍を褒め称えると、彼女の言葉が効いたのか、落ち込んだ態度から一気に浮上した。
頭を掻いて照れくさそうにしているが、満更でも無さそうだ。
「あ、天龍! 丁度良かったわ! もし良かったらビーチバレーをやるからネットを張るの手伝って!」
丁度良いタイミングで、駆逐艦の一人、天竜と同じ紫色の髪をした水兵帽を被っている暁が、手を振って彼女に手伝いのお願いをする。
天龍は「おう! 俺に任せろ!」っと意気揚々と言うと、そのまま彼女のもとへ行ってしまった。
一方その頃。
「今日は暑いな…… だが、悪くない」
「そうかのぅ? 妾はこの暑さにちとやられて、冷たいお茶が欲しい所なのじゃが」
初霜と同じく黒いブレザーを着た少女、若葉と和をイメージさせる服装と雰囲気を持っている少女、初春は二人で設置したパラソルの下で座っていた。
「皆が楽しそうで見ていて幸せを感じるのぅ、たまにはこんな何も無い日も悪くないのじゃ」
彼女がそう扇子を優雅に仰ぎながら話していたその瞬間。
ドカン!!っという、大きな爆発音が鳴り響く。
見ると、駆逐イ級という深海棲艦が空高くへと舞い上がっており、そのまま星になっていった。
どうやら初霜が地面から生えている武器を素早く取って、それを冷静にイ級へと撃ち込んで命中させたらしい。しかも二丁持ちで……
「うぅむ、良きかな良きかな」
「確かに、良い命中率だ」
そんな二人がのんびりとそんな感想をしているとは知らない、初霜は、撃ち終えた兵器を置いてホッと一息吐く。
「ふぅ、危なかった」
「何か迷子になった敵艦がこっちへ来たみたい♪ いやー、偵察漏れがあるだなんて参った参った」
「o、oh〜、さっき何か黒い物体が空へフライしていったネ、提督、あれは何ナノデスか?」
アリスと初霜の二人に近づくのは、巫女服のような衣装を着ている金剛と呼ばれる少女だ。
彼女は提督であるアリスに抱きつくや、頭を撫でながら空へ消えた何かについて問いかける。
「えっと、敵の駆逐艦だよー、多分迷い込んだのがこっちに来たみたい。さて、アリスちゃんは質問に答えたから金剛ちゃんお離しなさい、じゃないと死ぬ」
「エー、もう少し提督を撫でたいネ! でも、提督に先にヴァルハラへ行かれると私もshockで轟沈しちゃうから、離しまショウ」
「ぷはぁー!」
アリスはホクホク顔になっている金剛から解放してもらい、大きく息を吸い込む。
思いっきり抱きつかれていたせ
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