魔銃……解凍……
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源を貫く色。
大地を走り、貫いて行った者たちの命の結晶。
それもまた魔銃に吸い込まれるように装填される。
これで2つ目。
そして最後に取り出される弾丸は…。
「そして……"次元をえぐり出すまやかし" マジックバイオレット」
宙を舞うように全てを惑わすような紫色のソイルが充填された弾丸が姿を現す。
次元すらも惑わし、そして魅せる色。
えぐり出され、そして惑わされた者たちの命の結晶。
最後の弾丸が魔銃に装填される。
3色の命の結晶、ソイルが揃った。
ドクンドクンと心臓の鼓動が早くなる。そしてドリルも唸るように回転していた。
銃は竜巻がある方向に向けられたまま。
魔力が充填され、空、大地、次元の風が螺旋を描き交わろうとしている。
召喚するは、最も小さき召喚獣。
風と共に有り、空間と共に消滅する者。
今ここに姿を現す。
その名は……………
「出よ……!召喚獣!テュポーン!」
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「私たちは、常に最善の選択をしないといけないわ。残酷に見えるかもしれないけど、これが現実」
「でも」
「これはあんまりだろうが!」
「こんなの見て納得できるわけがないじゃない!」
現地の協力者の子たちが次々に声を上げる。
どんなに凄い魔法の素質を持っていてもまだ九歳の子供。こちらの事情を納得しろというのが難しいわ。それに
(このままだと、私たちが悪者よね)
心の中で苦笑する。
そこに鳴り響く甲高い音。
「艦長!竜巻に向かって行く高魔力反応が三つ!」
「なんですって!?」
まさか彼女の応援!?こんな時に!
「こんな速さで動くなんて体が持つはずが…あれ?これ、生き物じゃない!?」
「それはどういうこと!?」
私が詳しく説明を聞こうとした時、水色、黄土色、紫色の光がジュエルシードのある竜巻にあたり、強烈な光を発した。
「い、一体何が起こったんだ!」
視界が回復して見えた映像には特撮などでよく出てくるようなUFOに似た小さな何かだった。
「あれは一体?」
そのUFOが突然光りだし、四散したと思ったら竜巻全てを取り囲む巨大な正方形の立体を作り出したと思ったらどんどん小
さくなり、小さくなっていった場所から黒い空間が生まれ、立体はどんどん小さくなっていき、消滅した。
そして黒くなった場所はすぐに元の風景へ戻っていった。
モニターに映る黒い子
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