提督、自ら戦う
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「………」
「………えっと」
突然ですが私は榛名という言います。金剛型三番艦です、私は所属している鎮守府の提督である大佐の秘書艦をしているのですが………
「面白いご冗談を言われますね」
「貴方の口が出る汚物のような言葉には劣りますよ」
提督の様子が可笑しいですぅう!!私が知っているはもっとおおらかで優しくて器が大きくて暖かくて私達艦娘にも優しくて溢れ出る母性のようなもので私達を包み込んでくれる人なのです!でも今目の前で上官の方と怪談をしているのですが………そんな様子は一切無く、何時もの優しげな瞳ではなく戦場で死を覚悟した兵隊のように光が消えているんです!しかもこれが1週間ずっと続いているんです!
「まだ解って頂けないようですね、貴方は大佐では納まりきれる器ではないと言っているのです」
「それはこちらの台詞ですな。私はこれ以上の地位などには興味が無いといっているんです」
「そのような理由で納得できるとでも?」
「正樹中将は納得していただけましたけれども」
1週間前に金剛お姉さまが秘書艦をしているときに来た手紙、それが原因で提督は変わってしまってしまった。そして今目の前にいるのは以前に提督と深い関係性を持っていたという女性少将である凛少将。提督ではないようですけど、少将は提督を自分の鎮守府に異動させて准将に昇格させて副官とさせる為に来たと言っていました。このままでは提督は………。ですか提督は准将になるだけではなく様々な破格ともいえる条件を一蹴してそれを断り続けています。
「それより、何故此処に艦娘が居るのかしら?」
「ッ………!わ、私は秘書艦ですから」
「私はここの提督と話をしているのです、邪魔ですから出て行きなさい」
鋭くて冷たい言葉が胸に突き刺さった感触がしました。悔しいですがここは引き下がるしか……そんな私の肩に提督が手を置いてくれた、暖かい。
「提督………?」
「彼女は私が望んで此処に居て貰っているのです、貴方が退かす権利など無い」
「私は上官です、上官の命令に逆らう気ですか?」
「私の上官は正樹中将唯一人、中将の命令ならさて置き貴様の命令など聞く耳を持たん」
そして提督はそのまま鋭い目を凛少将に向けて
「解ったらさっさとこの鎮守府から出て行け、何時まで彼女ズラして私に会いに来るな!!」
「ッ!!!!そ、其処まで言うんですか………」
提督の口から出た言葉は凛の胸を深く抉り取り、榛名にも衝撃を与えた。
「ええええっ!?提督、少将と交際してたんですか!?」
「まあな、直ぐに分かれたがこいつは未だに彼女面でいるんだ。交際したといっても2日で破局した」
「み、三日坊主ですらないんですね………」
「2日目でいきなり私の銀行口座から金を無許可で半分以上下ろしたんだ。許
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