月光校庭のエクスカリバー
第42話
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たちの命を・・・!」
「ふん。そこまで言うのならこの因子を貴様にくれてやる。これはあの時出来た物だ」
そう言ってバルパーは結晶を僕に向って投げた。
あの時出来た物。つまりこれは同士たちの因子で出来た結晶と言う事!
向ってくる結晶を無我夢中で受け止める。
だがそれがいけなかった。
「隙みーっけ!!」
ザクッ!
今まで静観していたフリードが僕の腹部を刺した。
バルパーと会話しながらもフリードを警戒していたが、結晶に意識を取られたことで完全な無防備となったところを狙われた。バルパーがこれを狙って結晶を渡したかどうかはわからない。
エクスカリバーで刺されたせいで全身が力を失っていくのが分かる。
このまま僕は間違いなく消滅するだろう。
バルパーだけでも道連れにするか?それとも・・・。
「くそっ!魔剣創造!!」
一瞬の思考の後、魔剣創造を解放する。
イッセー君の譲渡も無い上、聖剣で力を奪われた状態じゃ大量の魔剣を創ることはできない。
でも、この廃れた建物を倒壊させることはできなくない。
「ちょ!おまっ!」
どごぉぉん!!
建物の倒壊に乗じて一目さにここから逃げる。
あそこでバルパーを殺しても良かった。
でもそれ以上にこの結晶をアイツらの元に渡したくなかった。
そう想った僕は残っている力を振り絞ってこの場から離れた。
◇◆◇
「うっひゃー。まさかここを潰してくるなんて思ってもなかったぜぇ」
「貴様が一撃で仕留めなかったことが原因だろう」
「すみませんねぇ。なんせ僕ちん、なぶり殺しが趣味なんで。まぁ、どうせ助からんでしょう。なんせ傷は重症な上、こいつで刺したんですから」
「ずいぶんと派手にやったようだな」
「お帰りなさいませ、ボス。ん、それはなんですかい?」
「ああ、これはサーゼクスの妹への土産だ。一人は逃がしたがな。残りの一人はどうした?」
「こっちも逃げられやした。まぁすぐに消えるでしょうさ。こいつで斬ったんで」
「そうか。あれはサーゼクスの妹の眷属だったな。情に熱い奴らだ。眷属が死んだとなればさぞいい殺意を向けてくれるだろう。バルパー、フリード。次の段階に進むぞ」
「わかった」
「あいあいさー」
◇◆◇
「・・・っはぁ!・・・かはっ!」
同士たちの結晶を握り必死に逃げる。
だけどもう限界だろう。
追手は来てないだろうか?
視界が霞みまともに見えない。
どのくらい離れることが出来ただろうか?
足を引きずることしかできない。
体に力が入らない。当然と言えば当然か。
斬られた場所は致命傷にはならないまでも重傷。そして悪魔の身でエクスカリバーに斬られたんだ。
出来ることならこの結晶を部員の
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