禁断の3兄弟?
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スの兄キだ!」
「ひゃっほ〜い、兄キ〜♪」
「馬鹿兄弟だな、ただの」
「何だとお!? イングズは兄キにしちゃ出来過ぎなんだよっ! もう少し優しくしてくれるとか、気楽にしてくれりゃあさ……!」
「兄というのは、弟に示しがつくような行動を取るべきだ。一緒になって馬鹿をやるようでは話にならん」
「くあ〜、お城の兵士やってたからって生真面目にも程がある!! それだからルーネスから事前に聞いていたお姫さんと行くとこまで行けんのだよ!?」
「ひ……、姫様の事は今関係ないだろう」
「はぁ、これだから堅物野郎は……! いいだろう、お前は姫さんと変わらぬ立場でいるがいい! 俺はルーネスと禁断の兄弟仲にでもなってやろうじゃないか……!!」
「へ? 何だよ、キンダンの……って??」
「おいデッシュ…、ルーネスを不純な方向に陥れようとするな」
「んん? 何もそんなつもりで云った覚えはないぞ! 気にしすぎじゃあないのか?」
「だよなぁ、おれ別にデッシュとキンダンの仲ってのになっても──── 」
「 却下だ 」
「へ? じゃあイングズとならいいのか??」
「 …………… 」
「なぬ?! 自分とは良くて俺とはダメってどういう了見だ!」
「デッシュに渡るくらいなら────いや、……何でもない」
「かぁ〜、煮え切らん奴だ! そうこうしてる内に俺が先んじてこうしちゃうぞ!!」
「わ、ちょ、何すんだデッシュ! 放せっ」
ルーネスは不意に背後からデッシュの両腕に抱き竦められる。
「う〜ん、我が弟はかあいいな……! まだ汚れを知らないその身に、俺が────あッちゅあァ?!」
デッシュの頭が炎上した。イングズが、単体ファイラをかましたらしくデッシュは思わずルーネスから離れる。
「全く……、目を離した隙に何をやらかすか判らんな。お前もあれくらいで動きを封じられてないで、すぐ抜け出せるくらいの力を身に付けろ」
「う〜……、今みたいにイングズが助けてくれりゃいいじゃん」
「 ────私がお前から目を離すな、と?」
「そう! 見ててくれよ、ずっと。そしたらおれ、強くもなれるしさっ」
「 ………フ、仕方のない奴だ。さぁ、こんな所で道草を食っている場合じゃないぞ。アルクゥとレフィアを待たせているかもしれない……行こう、ルーネス」
「 おう、イングズ! 」
「 ────あれ、デッシュ様、放置??」
END
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