マクロスF
0687話
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ットなら、確かに予備を持っていてもおかしくないし、何よりも今目の前でどこか悪戯っぽい笑みを浮かべているその様子は、間違い無くシェリーとして俺に接していた時に浮かべていたものと同じ笑みだ。
「大丈夫です。腕に関しては1流ですから」
そんな俺とシェリー……否、シェリルの様子を見ながらも、それでも話を続ける辺り、ミハエルもさすがと言うべきだろう。
だが、人の注目が集まっているこの状況でシェリーなんて口に出来る訳も無いしな。
「そう? でも本職じゃないんだから、危険な演技はやめてね?」
「ええ。連携が上手く取れないので、今回は安全性重視のものになっています」
「そ。ならいいわ。……くれぐれも事故を起こさないようにね」
「はい」
シェリルの念押しに笑みを浮かべてミハエルが頷き、その場で踵を返し……そのまま最後に俺へと笑みを含んだ流し目で一瞥を送り、シェリルは去って行く。
その後を追っていくマネージャーと軍人の女がどこか俺に怪しげな視線を向けていたが……まぁ、これに関しては無理も無いだろう。全く見知らぬ他人をシェリルが気にしているんだから。
「おいおいおいおい、何だよお前。シェリルと知り合い? いや、まさかそんな筈は無いか。じゃあ、シェリルの趣味が年下だったのか?」
黒人の男が興奮した様子で問い掛けてくる言葉に小さく肩を竦め、今回の件の責任者をようやく見つけて近付いていくミハエルの後ろ姿を見送るのだった。
……全く、本当に色々と退屈させてくれない世界だな。
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