日常の中の無限変幻
東方変形葉34話「非想非非想天の娘への天罰」
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要石を飛ばして地味に攻撃する。しかし、そんな程度では裕海の眼中にも入らないだろう。
天子の周りには黒い弾幕でいっぱいだ。
「ふん、この程度の罠に引っ掛かるとでも思ったの?人間の頭はこれだから駄目なのよ。」
と、誇らしげに言った途端、色とりどりの弾幕が渦を巻いて天子に襲い掛かる。
「っ!?」
すっとかわしたようだが、体勢はかなり崩している。さっきの強い意気はどうしたものか。
「『恐怖の眼』『威力の変化〜鬼〜』」
と、天子の後ろに奇妙な目が現れる。
「いったあっ!!なんなのよ、これ・・・」
と、油断した隙に裕海はいつの間にか天子の傍まで迫っていた。
天変「局地的大彗星豪雨」
すごい勢いの光線が放たれる。直撃のようで、とんでもないダメージを喰らっているようだ。
裕海は、今までに見たことがない冷酷な顔と目をしていた。そう、彼は怒っている。それはなぜか。簡単だ、彼も幻想郷を誰よりも愛している一人だからだ。かつて、能力のことで自ら孤独になっていた自分を受け入れた幻想郷を愛している。だから、遊び半分で幻想郷に危機をもたらした天子に怒っているのだ。
「わああああっ!?な、何よこの程度・・・」
と、我慢強く耐えていた。しかし、かなりダメージは大きい。
「ふん、この程度ねえ。これを喰らってもそんなことが吐けるか?」
大変化「無と有の境界」
何もないはずのところから、突然大爆発が起きる。
「わあああああああああああああっ!!!」
あの夢想天生と互角な力をもつあのスペカは、喰らってしまってはもう立ち上がれない。
だが、天子はかすかに残るプライドのため、立ち上がっていた。
「くっ!こ、こんな人間に〜・・・」
と、天子の後ろに裕海は回り込んでいた。
神変「無限変幻 閃」
高威力の閃光が解き放たれる。至近距離で直撃した天子は、それでもなんとか立ち上がろうと、スペカを持った。
「全人類の緋想天」
大地が持ち上がる。そして、むやみやたらに光線を放ちまくる。
しかし、裕海はそれをすべて読み切っていた。すいすいとかわし、天子のもとへとやってきた。
「七曜弾幕大結界」
今度は地味に攻撃をして苦痛を与えようとしている。
弾幕がいくつも配置され、そして発射される。
「がっ!?わああああああああっ!!!!」
もう、20分が経とうとしている。天子はまだ負けを認めず、立ち上がってくる。
天子はあれでも幻想郷において上位の力を持っている。そして自分が天人であるということと、自分の力の過信のよって形成されたあの傲慢な心が今、たった一人の人間に、平等な決闘であるはずのスペルカード戦でさえ圧倒的な力を見せつけられている。それは、天子にとって最大級のショックとなっている。おそらくもう心の中では挫折しき
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