日常の中の無限変幻
東方変形葉33話「異変、解決、違和感」
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数時間が経った。弓を使い、矢を確実に当てるための練習をしていた。今ようやく的に当たってきたところだ。
「今日の修行はこれぐらいかな。さて、天人と霊夢の様子でも見るか。」
「?」
すっとスキマをあける。今まさに、天人と霊夢が戦闘前の会話をしているところだった。
「わーっ!霊夢さんだー!」
さて、見物かな。霊夢が一方的に攻撃をしにかかっていっていた。・・・しかし、どうもおかしい。あの天人はそれなりの力を持っているように見受けられるのに、あまりに一方的にやられっぱなしだ。不自然だ。
十数分後、霊夢が勝った。
「霊夢さんすごーい!」
姫雪たちは、違和感に気が付くことなく観戦していた。
そして、こんな会話が聞こえた。
「私が壊した神社は、私の手で直すわ。それでいい?」
「元からそのつもりよ。」
う〜ん、不自然のない流れだが、何か違和感を感じる。あ、霊夢が天人を連れて神社、いや元神社に戻って行った。
「まあ、黒幕を倒して一件落着・・・かな?」
しかし腑に落ちない。きっとまだ何かがある。
「ま、それよりもしばらく寝るかな。俺も眠くなってきた。」
「えっ、寝るの?じゃあ私も寝る!」
「わたしも〜!」
「ねる〜!」
俺と姫雪と人形たちが寝転がって、すぐに意識を手放した。
しばらく寝て、目が覚めた。みんなは寝ている。さて、再建途中の神社でも見てみるか。
スキマを開き、見てみる。
しかし、そこには角材などの建築用具しかなかった。
神社のがれきは片づけられていたので、今日はがれき処理と建築準備で終わりなのかと思った。
しかし、一か所明らかな違和感があった。
それは、神社跡地のど真ん中。何かが埋められたような跡がある。
あれはいったいなんだろう。だからと言って掘り返すわけにもいかない。
う〜ん、なんだろうか。あれは。
この時から、少しずつ推測が積み重なっていくのであった。
この時はまだ分かっていなかった、天人が起こした異変の“本当の”目的を知るのはもう少し先の話だった。
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