ターン10 ノース校と選ばれし戦士(後)
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しいな。実際、なかなか悪くはない手だ。だが、まだぬるいぜ!俺はこのターンでまだ使用してない召喚権を使い、漆黒のエルフェンを通常召喚!このモンスターはレベル6だが、自分の場にBFがいるならばリリースなしで召喚できる!」
電気の消えた薄闇の中でもなお目立つ、他の黒なんて比較にならないほどの漆黒。ブラストたちよりも一回り大きい体をした鴉天狗が、背中の翼から闇の羽を振りまきつつ闇の中から音もなく忍び寄る。
BF−漆黒のエルフェン 攻2200
「シロッコ以外にもリリースなしで出せる上級モンスターが………だ、だけど、攻撃力は白夜龍どころかチャクチャルさんの守備力以下、シロッコがないならまだどうにでもなるし、何より今はバトルフェイズがスキップされて……」
「まあ、そうだな。だが落ち着け、エルフェンの効果発動!このカードの通常召喚に成功した時、モンスター1体の表示形式を変更できる!」
鴉天狗が背中の翼を振るい、無数の黒い羽による嵐を巻き起こす。勢いよく吹き荒れる漆黒の風は、例え神であっても抗うことができない。
地縛神 Chacu Challhua 守2400→攻2900
「だけど、そんなことしたって残りの手札は1枚で召喚権も使い終わってる。白夜龍を倒して僕に2000以上のダメージをぶつけるには、ちょっと力不足なんじゃない?」
「あのなあ……お前、俺のことをよっぽどアホだと思ってんだな。よーくわかったわ。最後の手札、トランスターンを発動。自分の場のモンスターをリリースすることで、同じ種族属性でレベルが1つ上がったモンスターをデッキから特殊召喚する。闇属性鳥獣族レベル4、黒槍のブラストをリリースしてレベル5、暁のシロッコを特殊召喚!」
「そ、そんな………」
ついに来てしまった、BFの爆発力を象徴するカード。ただ立っているだけなのに、その周りをクルクルと風がはためく。エルフェンが表示形式の変更というテクニカルな搦め手を得意とする闇の上級BFだとすれば、豪快な一点集中突破能力を持つこのカードはさながら光のBFといったところだろう。とにかく、これが意味するところはひとつしかない。
………僕の、負けだ。
「はっ、当然効果はわかってるよな?暁のシロッコの効果発動、1ターンに1度、エンドフェイズまで自分のBF1体に全てのBFの力を集中させる!シロッコ自身に対してガスト、グラディウス、そしてエルフェンの攻撃力を集中だ!」
「くっ……」
BF−暁のシロッコ 攻2000→5900
「やれ」
たった一言の命令。シロッコがその爪を振りかざし、白夜龍に迫る。迎撃のブレスを難なくかわして懐に潜り込み、腹のあたりに一撃。まるで発泡スチロールか何かのようにあっけなく、氷の体は一本の腕に貫かれた。
「………無様で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ