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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二話〜訓練
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までの三十分間空戦の基礎を覚えてもらった。
ランス君はすぐ慣れたみたいだけど、士郎君は少し時間がかかった。それでも、普通の人たちと比べると速いんだけどね。それと、毎日訓練終了後はシャーリーに預けてメンテナンスとアップグレードをしてもらうように指示した。今の状態だと性能としては最低クラスだし、それをシャーリーは良しとしないだろうしね………。




side ランス


実際にやってみると空中戦ってのは中々に難しい。何よりも、上下左右すべてからの攻撃の対応。こいつがなかなか難しい。だが、アーチャーの奴はそこまでデバイス使いこなしていねえからまだ脅威ではないが、こいつは慣れればかなり器用に使いこなすだろう。俺も負けてはいられねえ。こいつも早く愛槍(ゲイ・ボルグ)並みに使いこなしてやんねえとな。しかしだ。それとは別にこいつら異世界連中にかなりの情報を与えている。あいつ、少し人を信用しすぎだ。嬢ちゃんや坊主に「疑うことを覚えろ」とか言ってたやつにしては変だ。今夜あたりにでも話をしとかねえとな。




side ティアナ


士郎さんとランスさんもデバイスを使っての訓練をすることになった。初めて扱うのにあそこまで使いこなしているうえに、高ランク魔導士じゃないとできない飛行までこなしてるなんて、あの二人の才能がうらやましい。でも、私にはそんな才能はない。だったら、ただひたすらに努力するだけ―――!




side 士郎


ランサーが難なくこなした飛行を行うにも時間を要した。私はやはり非才の身。


「すまないな、ワーカー。私が慣れるまで少しばかり酷使することになる。フルメンテはしてもらうようにするが、大丈夫か?」
[問題ありません]
「そうか。感謝する。しかし、ボウフォームはいいが、ブレイドフォームが少し扱いづらいな。鶴翼三連などはもちろん使えんからな………」


しかし、訓練後にまたひと仕事とは……マスターもなかなかにこき使ってくれるな。


「士郎ちゃ〜ん。そこの野菜炒めお願いね〜」
「終わったらこっちでコロッケあげといてね〜」
「こっちの玉葱の仕込みもお願いね〜」
「了解した」


今私は、厨房にておばちゃんたちと隊員の食事作りをしている。あっちへ行き、こっちへ行き、を繰り返して大量の料理を作っていく。ちなみに服装は六課の隊員制服の上に割烹着という色々と間違ってる気がする格好だ。


「お〜、やってるなあ士郎」
「士郎君その格好似合うよ〜」
「なのは、それ男の人が聞いてもうれしくないと思うよ………」


そんな私の姿をマスター、なのは、フェイトの三人が見に来たようだ。


「士郎ちゃん作業が早いからねぇ〜。あたしたちも助かるよ。ありがとねはやてちゃん」
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