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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第54話 なのはとバルト
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」
「ごめんね、私の方も色々あって………」
そう言いながら真白は別の方向を見た。そこには真白の父親、真白リクの姿があった。
「あれって………」
「真白ちゃんのお父さんだ!!」
キャロの声に無限書庫で仕事をしていた皆の手が止まり、一斉にキャロの方へ注目した。
「ちょ、ちょっとキャロちゃん………!!」
「ご、ごめんなさい!!」
慌てて謝ったキャロを見て、それぞれ作業に戻るが、リクだけはこちらへとやって来た。
「雫、この子達はライトニングの………」
「はい、私の親友です」
「初めまして、ルーテシア・アルビーノと言います」
「有栖キャロです」
「エリオ・モンディアルです」
「初めまして、雫の父親の真白リクだ。いつも娘がお世話になってるね」
写真で見ている3人だったが、実際に目にして緊張してしまい、かちこちに固まってしまった。
「い、いえ!こちらこそ!!」
「お世話になられてます!!」
「何か口調がおかしいよキャロ!?」
そんな会話をしながらも話題は居る筈なのに姿の見えないエローシュの話になった。
「あれ?エローシュ君は?」
「エローシュ君は………」
「エローシュ…………」
座りながらも一ミリも微動だにせず、目を瞑るエローシュ。眠っている様にも見えるが、その姿をライトニングのメンバーは知っていた。
「時の記憶を使ってるの………?」
「うん、今日ももう2時間以上ぶっ続けで………」
「2時間!?大丈夫なの!?」
「大丈夫じゃないと思う。昨日は鼻血流しっぱなしで作業してたし………心配してるんだけど言っても集中していて………」
そう心配している真白の傍ら、相変わらず微動だにせず作業をしているエローシュ。
「エローシュ君はずっとこうだ。起きて直ぐに再び作業を始めてるし、一旦休憩かと思ったら死んだように休んで再び作業している、食事も碌にしていない始末だ」
「嘘………エローシュが?」
「信じられない………」
リクの言葉驚愕しながら思わず呟くルーテシアとキャロ。
「………それほど今回の事件は相当危険な事なのかもしれない。エローシュが真面目にやらざる負えないほど………」
そんなエリオの言葉が重くのしかかる。
「お兄ちゃん………」
「キャロ………」
涙を浮かべるキャロをルーテシアが優しく抱き寄せた。
「零治さん………なら方法がある………」
ふとそんな声が聞こえ、皆声のする方へと視線を向けた。
「エローシュ君!!」
直ぐに真白が駆けつけ、倒れそうになったエローシュを支えた。
「全く、無茶をしやがって………」
ユニゾンを解いたエクスが文句を呟く。
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