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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第54話 なのはとバルト
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人の名前を呼んだ。
「………身体が軽い。これが聖王器の力か?」
「えっ?パティを知っているんですか!?」
「パティ?」
「パールバティだから略してパティです」
「略すなよ………」
と呟きながら身体を起こす。前みたく起き上がれないほどの痛みは無く、痛みはあるものの動けないほどじゃなかった。
「バルトさん、動いちゃダメですって!!」
「なのははどこに居る?」
そうバルトが聞くと2人は互いに口籠った。
「なのはは………」
「案内しろ」
「でも………」
再び口籠る加奈と大悟に何となく状況を察する事が出来たバルトはそのまま体を動かし布団から出ようとした。
「!?駄目だってバルトさん!!」
「怪我は完全に治りきってるわけじゃ無いんですよ!!」
「うるさい、あのバカの目を覚まさねえといけねえんだ………」
痛みを感じながらもバルトは体を動かす。
多少ふらふらしながらも歩く事は出来た。
「ああもう………!!」
そんなバルトの姿を見て、文句を呟きながらバルトの体を支える大悟。
「俺が案内します。………だけど絶対に無茶な事はしないで下さいね!!」
「ああ、考えておく」
そんな曖昧なバルトの答えに呆れつつも2人は病室を出ていった。
「………あっ、待って!!」
そんな2人に加奈は慌てて付いて行くのだった………
「なのは」
「あっ、バルトさん………」
部屋に着いたバルトを迎えたなのはは力ない返事で答えた。
「なのは………」
なのはの様子を見て、大悟はたまらず小さく呟いた。その姿はやつれ、目にはくまが出来ており衰弱していた。
(フェリアからなのはの状態を聞いていたけど………これは………)
聞いていた以上のなのはの様子に加奈は何も言えなかった。
そんな2人の様子とは違い、大悟から離れ、なのはに向かうバルト。
「バルトさん、怪我は大丈夫なの………?」
「俺よりお前だ。何だその情けない面は………」
「ちょっ!?」
バルトの心無い言葉に思わず文句を言おうとした加奈だったが、なのはは苦笑いしながら頬をかいていた。
「あはは………やっぱりバルトさんは怒るんだね」
「当たり前だ、自分で溜めこんでそれに飲まれて駄目になってるんだろうが………情けねえ、1人で解決できねえなら誰かを頼れよ」
「………これは私自身の問題だから………」
「はぁ………だからそれがいけねえって言ってるんだろうが………」
そうため息を吐きながらバルトはなのはの頬を両手で軽くビンタした。
「痛っ!?」
「全く、お前も本当に頑固な奴だな………」
そう苦笑いしながら頬から手を離し、そのままな
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