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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第54話 なのはとバルト
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たバルト。そんなバルトの言葉に少し驚いた顔をした騎士であったが、苦笑いしながらバルトを見つめた。

『あれはお前の覚悟を見たかっただけだ。ああ言う風に脅されても扱う勇気があったかを………』
「何が勇気だ………俺は昔と変わらねえ、血沸き肉躍る戦いを望むだけだ」
『だが今のお前はそれが全てじゃない』

そう返され、バルトは直ぐに反論出来なかった。
不意に浮かんでくるヴィヴィオの顔。くだらない事をしながらもバルトに笑いながら自慢してくる。
そしてそれを少し離れた場所から優しい笑顔で見つめるなのは。

『そう、お前には大事な人が出来た。自分の命を賭しても守りたいと思える存在が………』
「………だから何だよ、俺が弱くなったとでも言うのか?」
『いいや。むしろお前は強くなった。それはお前自身戦って来た男達を見れば分かるだろう』
「………ああ、そうだな」

そう呟きながら自分を負かした2人の男を思い浮かべる。

『そう、俺も守りたかった。オリヴィエもクレアも………だが、それが逆にあの悲劇を生む結果となってしまった………』
「あの騎士の大虐殺か………」
『あれは全てクレアが仕組んだ事だ。ある戦場で拾った少女が俺と肩を並べるほどに成長した事に俺は本当にうれしく思っていた。………だがクレアの本当の気持ちに気が付く事が出来なかった』
「本当の気持ち………か………」
『死ぬ寸前で俺は出来上がる寸前だったバルバドスに自分の自我をインストールさせた。今、お前と話せているのはそのお蔭だ』
「なるほどな………今、こうやって話せるのはバルバドスに宿っていたお前自身のお蔭ってわけか。………だが、何の為にこんな事をする?お前は俺に何をさせたい」
『………クレアを救って欲しい』
「救う?だが奴は大昔の人間でお前の様に………もしかして!!」
『そう、有栖零治を操ったあの聖王器、あれは俺と同じくクレア自身をインストールしたデバイスだ』
「なっ………!?」
『あの聖王器の特性は幻惑の炎。相手を惑わし、持ち主の心の奥底へ入り込み、操る』
「特性?」
『聖王器にはそれぞれ特性が宿っているキルレントの使っていたジルフィスには如何なる物も両断する魔力の刃。自身の魔力で刃をコーティングすればするほどその斬れ味も威力も桁違いに上がる。リアレスのパールバティは癒しの力。どんな怪我でも自身の魔力を媒介として相手の治癒力を向上させ修復する。時間がかかるが俺の見た中ではどんな怪我でも少し経てば治っていた』
「なるほど、だから特別だったんだな………ん?それじゃあお前にも何かしらの特性があるんじゃねえのか?」
『バルバドスは………』










「バルトさん!!」
「大悟……それに加奈か………」

目覚めたバルトは、視界に入った2
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