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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第54話 なのはとバルト
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「それがこのジルディスに………」
「私のパティ………」
そう呟く2人に視線が集まる。
「そう。そして今回の事件で重要な鍵となるんだよ」
そんなジェイルの言葉に2人は固唾を飲みながら小さく頷いた………
「エローシュ君少し休んだら………」
「………」
そんな真白の言葉が聞こえないほどエローシュは集中していた。その顔は疲労困ぱいで青く、鼻にティッシュを詰め、今にも倒れそうになりながらも作業を続けていた。
「まさかこんなレアスキルがあったなんてね………」
そう呟いたのは無限書庫司書長のユーノであった。
椅子に座り小さな机の上にあるコーヒーを飲み、菓子を食べる。
「そうだな。ほぼこの無限書庫と同等の情報量を持ち、なおかつここには残されていない古代ベルカ時代の情報もあると言っていたな」
そしてその向かい側の席には真白の父、真白リクが疲れた顔で座り、ユーノと同じ様にコーヒーを飲んで用意された菓子を食べた。
無限書庫には現在ユーノ達無限書庫の局員とエローシュ、真白親子が居た。
零治に襲われた後、バルトマンを現れたジェイルに任せた3人はジェイルの要望で無限書庫でゆりかごの情報を探して貰う様に頼んだ。
ユーノに対してはエローシュ達とも面識があったので応援に来たと言った後直ぐに迎え入れられた。それほど人が足らなかったのだ。
「だけど情報が乱雑になっていて中々目当ての情報に辿り着けないとも言っていましたね。本人とユニゾンデバイスの彼、エクス君しか探せないと」
「それでここよりも乱雑になっているか………そんな状況で有力な手掛かりが得られるとは思えないが………」
「無限書庫よりも有力で信憑性のある情報があるかもしれないとその時代に生きた彼が言っていれば試してみるしかないでしょう」
ユーノの言葉にリクは何も返さず、未だに探し続けるエローシュを見た。そしてそのままため息を吐き、立ち上がった。
「何にせよ時間が無い。クレインが今にも動くしか無い中、直ぐにでもゆりかごの情報を手に入れなければ……」
「そうですね………僕達も捜索に戻りましょう」
そう互いに話した後、2人も作業に戻るのだった………
「着いたよ」
事件の真相等話した後解散し、1日が過ぎた。取り敢えず機動六課と有栖家は協力関係として独自にクレインへ対応する事となった。これははやての独断であり、あの場にいたメンバーだけの秘匿事項となった。
なお全員完全に納得したわけでは無いが、誰もが事件の早期集結を考えてるので誰も反論する者はいなかった。
そんな事もあり次の日、早速大悟は加奈を連れ、バルトの居る病院へとやって来ていた。
「………」
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