八話 対照な姉妹
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事だけじゃないって。」
「……ロマンチストですね。素晴らしい気概です。」
茉莉乃は目を閉じて微笑んだ。
が、次の瞬間、バンバンと窓を叩く音に目を見開く。
「茉莉乃〜茉莉乃だけ権城くんと仲良くしてズルイよ〜」
瑞乃の逆さまの顔がバスの窓の外にあった。
屋根から身を乗り出しているらしい。
常識的に考えて危ないが、そもそも屋根に乗っているという状況が常識から逸脱している。
「瑞乃がちゃんとバスに乗らないのが悪いんでしょ」
「そうだぞ。危ないから、ちゃんとお金払って普通に乗れよ。」
むくれた瑞乃を、2人で嗜める。
バスは夕暮れの海岸沿いを、音を立てて走っていた。
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