マクロスF
0686話
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ロバット飛行という意味で新人の俺が、ミハエルとルカ以外の他のメンバーとは初対面でお互いの呼吸を分からないから、その辺の呼吸が必要な2番手、3番手が難しいと言われては納得するしかないんだが。他のメンバーとの阿吽の呼吸での意思疎通が難しく、その割にはアクロバット飛行の技術は十分にあるという事で俺がメイン――5機編成で飛ぶ時の真ん中――になってしまったらしい。
もっとも、俺がメインなのはあくまでもそう見せているだけだ。実際にアクロバット飛行の指揮を執るのはパイロット養成コースの主席でもあるミハエルなので、俺としては特に問題無い。
……まぁ、折角ライブチケットを譲ってくれたシェリーには悪いと思うけどな。
その日はそれ以降もずっと練習をし――主に俺との連携を重視し――解散する事になるのだった。
「よう、アクセル。飯食って行かないか? 無茶を言ったからには奢らせて貰うぜ?」
EX-ギアから普段着へと着替え終わったミハエルがそう声を掛けてくる。
その隣ではルカが苦笑を浮かべ、アルトが微妙に不機嫌そうに横を向いている。
それでも残っているのを考えれば、見かけ程に不機嫌ではないんだろう。
「俺は構わないが、他の面子はどうした?」
「一応誘ったんだけど、この後用事があるんだってよ。ったく、この俺が男を誘うなんて滅多に無いってのに。その点アルト姫は素直にエスコートを受けてくれて男を立てる事を知ってるよな」
「おいこら、ミハエル。誰が姫だ。その呼び方はいい加減にやめろ!」
……なるほど。アルトが不機嫌だったのは姫呼ばわりされていたからってのも理由の1つか? にしても、アルト姫ねぇ。確かに外見に関しては女顔といっても通じるかもしれないが。
「ね、アクセル君。折角ミシェル先輩が奢ってくれるって言うんだから、どうですか? これから会社に戻って食事ってのも1人だとつまらないでしょ?」
ルカの言葉に考える。
別に1人で食事をするのは寂しいとかそういうのは無いんだが、純粋に奢りというのは嬉しい。マクロス世界の金はS.M.Sでの給料しか無い以上、いつも満腹になるまで食える訳でもないしな。
一応空間倉庫の中には金塊やら宝石やらも入ってはいるんだが、いつまでこのマクロス世界に滞在するか分からない以上はあまり消費したくはないし。
「そうだな、なら今日は腹一杯食わせて貰おうか」
「……いつもあれだけ食ってて、よく太らないよな」
普段の俺の食事量を知っているミハエルが呆れた様に呟き、ルカが苦笑を浮かべる。アルトの方は何か俺に言いたそうな視線を向けてくるが、特に何を言うでもない。
「ふん、いつもはかなりセーブしてるんだが、今日はミハエルの奢りだからな。正真正銘好きなだけ食わせて貰おう」
「は!?
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