マクロスF
0686話
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も当然VFとは比べるべくも無い――で空中へと射出される。
まずは軽く空中で体勢を整え、民間用EX-ギアの調子を見る。もっとも、もしここで調子が悪かったとしても俺は自分で飛べるんだから、特に問題は無いが。
空中で左右に揺れつつ、まずは最初の1つという事で垂直に上昇していく。そのままある程度の高さまで登ったところで、空中に寝転がるようにして真横に体勢を変え、そのまま動きを停止。重力に従って真下へと落ちていく。
アクロバット飛行の技術の1つであるハンマーヘッドだ。技術的にはそれ程高難度という訳では無いが、それでも空中で飛行ユニットの動力を切るのだからかなりの度胸が必要になる。
屋上にいたミハエルとルカ以外の生徒達が驚愕の表情を浮かべているのを確認しつつ、再びホバーユニットで空中へと浮かんでいき、テールスライド、キューバンエイト、ナイフエッジと続け、最後にハートループを決めてから校舎の屋上へと戻っていく。
唖然として俺を見上げている視線を感じつつ、ホバーユニットを噴射しながら屋上へと着地。
「で、この程度なら出来るが。何かクレームがあるなら聞くぞ?」
その問いに、黙って首を横に振るミハエル、ルカ以外の生徒達。……ただし、アルトは負けん気の強い視線で俺をじっと見ている。否、これは睨みつけているといった方が正しいのか?
「……文句は無いさ。ああ、確かにお前はルカやミハエルがわざわざ連れてくるだけの腕利きであるのは認めてやるよ」
ん? アルトもミハエルの事をミハエルと呼んでるんだな。確か付き合いの長い相手にはミシェルって愛称で呼ばせているとか言ってたと思うが。そう考えると、この2人はあまり仲が良くないのか?
そんな風に考えていると、ミハエルが手を叩きながらこっちへと近寄ってくる。
「今の動きを見れば分かると思うが、こいつは腕だけは1流と言ってもいい。性格がちょっと問題あるが、後数日先まで迫ったシェリルのライブに俺達に合わせられるのはこいつしかいない。あの銀河の妖精シェリル・ノームのライブで行われるアクロバット飛行だ。下手な真似が出来ないってのは分かるな。こいつを俺達のチームに臨時とはいえ入れる事に文句のある奴はいるか?」
その言葉に文句を言う者はいなかった。最初に俺の腕を怪しんだアルトですらも、特に口出しをせずにミハエルの言葉を黙って聞いている。
いや、寧ろその瞳には悔しさが浮かんでいるようにも見えるな。
この辺、負けず嫌いなのはVFのパイロットとしては才能の1つとも言えるだろう。
その後は、俺を入れての連携というか、集団でのアクロバット飛行のプランの説明が行われ、それぞれの意思疎通が図られる事になった。
この際に予想外だったのは、俺がメイン的な扱いになってしまった事か。
もっとも、アク
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