第三章『御説教』
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ろうとしたら、ふと小町が言ってきた。
「映姫様」
「なによ?」
「お言葉ですけど、魂を運んだのはあたいでは有りません」
「「?」」
小町の言っていることがよく解からなかった。
一拍して小町は信じられないことを言った。
「魂を運んでいたのは・・・・。アキです!」
人差し指を輝に向けて、堂々と言った。まるで探偵が犯人に指を差すかの用にビシッ!とポーズを決めていた。
「たしかにあたいは仕事をサボり木の上で眠っていた」
推理を述べている探偵のように語り始めた。
「だけどおかしくありません?」
あんたのほうがよほどおかしいよ。
「あたいは木の上で眠っているのになんで魂が運ばれるのですか?」
「!」
またしても嫌な予感がした。
幻想郷に着てから嫌な予感が的中しているから輝は外れていることを神に祈った。
「もう気付かれましたか。そう、犯人は」
神よ!
「お前だ!アキ」
またポーズを決めていた。
これで何回目だろう、嫌な予感が当たったのは。そして、神は恨みでもあるのだろうか?
小町は完璧な推理を言ったかのように顔は清々しかった。
「クックックッ・・・・・・・ハッハッハッハッハッハ」
「何が可笑しい」
「ハッハッハ・・・・・・ふぅ」
一息つき。
「ふざけるなぁ―――――――――――!!」
輝、全力のノリツッコミ。
「なぁ――にが『犯人はお前だ!アキ』ですか!」
いくらなんでもツッコミを入れる。このまま犯人にされたら堪ったもんじゃない。こっちだって被害者なのだから。
「言わせてもらいますけど、小町さんの説明のしかたが悪いのではないですか!」
「なんであたいのせいになるんだい!」
「小町さんは『適当に魂を舟に乗せてここに運んできてあたいは木の上にいるから』しか言ってませんよ!」
「あたいが何時そんな適当な説明をした!」
「言いましたよ!」
「言ってない!」
「絶対に言いました!」
「絶対に言ってない!」
このあとも輝と小町は罪の擦り合いを続けた。
その光景を見て、今まで黙っていた映姫は痺れを切らし。
そして
「だまりなさいッッ!!」
「「!」」
映姫の鶴の一声で輝と小町は黙った。
輝と小町はゆっくりと映姫の方を向いた。
「二人の言いたいことは解かったわ・・・」
ゴクン
輝と小町は互いに唾を飲み込む音がハッキリ聞こえる位、その場が静まり返った。
「二人仲良くお説教ね☆」
映姫はニッコリと笑っていない笑みで言った。
初めて笑っていない笑みを見た。これほどまでに恐ろしいものとは、しかもその笑みをしているのは閻魔様なのだから恐ろしいことこの上ない。
「たッッッぷり5時間お説教してあげるから覚悟しなさい」
5時間もお説教するのか、相当ご立
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