第三章『御説教』
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、輝は小町から簡単に逃げ出すことが出来た。
小町から離れて輝はすぐさま自分の顔を冷ました。
輝は顔を冷ましながら声がした方を向いた。
その女性は、髪は黄緑色で肩まで伸ばしている。背は輝より低い。服はどっかの民族みたいな服だ強いて言うなら昔の中国の服に似ている。手には閻魔様が持っている棒を持っている。もしかしたら、この人が閻魔様なのかもしれない。
女性は仏頂面で小町を睨んでいた。
「映姫様!何でここにいるんですか!?」
どうやらこの人が閻魔様らしい。
「何でじゃないわよ!」
「ひ!」
流石閻魔様、怖い。
小町もえらく怖がっている。こんな小町を見るのは初めてだ。
「アンタが珍しく仕事していると思ってみたら!何なのこれは!!」
怒鳴りながら輝を指差す。
「何で外の人間がここにいるの!!」
「えっっと・・・・あたいが・・・寝ている間に・・・・やってきた・・・」
「小町!!」
「はひぃ!」
あまりにもの恐ろしさに声が裏返っている。
「小町、私を誰だと思っているの?」
閻魔様はずかずかと小町に近づきながら言っている。
小町の顔は青ざめていた。
「部下の嘘も見破れないで閻魔なんてやれる訳ないでしょうが!!」
「ひぃぃぃぃぃぃ」
確かにその通りだ。
嘘を見破れない閻魔様なんておかしいにもほどがある、と思った。
そのあともクドクドと小町に説教をしている。
しばらくしたら輝の方を向き、輝に近づいてきた。
近くで見るとやはり背が低い。
閻魔様は見上げるように輝を見ている。少し屈もうと思ったが怒られそうなのでやめた。いくら背が低かろうと相手は閻魔様なのだから、そんなことしたらどうなるか分かったものじゃない。
「所であなたの名前は?」
「え?あ、輝です」
突然聞かれて少々驚いてしまった。
「アキラね」
「はい、輝くと書いて輝です」
閻魔様は、再確認するかのように輝の名前を言った。
「あの〜、あなたの名前は?」
「あ、まだ名前言って無かったわね。私の名前は、四季映姫・ヤマザナドゥ。よろしく」
「はい、よろしくお願いしっ 」
バァコォンッ!!
ます、と言い終える前に映姫が持っている棒でおもいっきり頭を叩かれて、輝は宙を舞った。輝は飛んでいる時間を長く感じながら地面に落ちた。地面に落ちても叩かれた勢いが止まらずゴロゴロ転がり小町の所まで転がった。
「いっっってぇぇ―――――――!!」
映姫に叩かれた場所は尋常じゃないほど痛かった。血が出ていないのが奇跡としか思えない。
映姫は輝を叩いた棒で、肩を叩きながら近づいてきている。
叩かれた場所を手で押さえながら小町に手を貸してもらい起き上がった。
そして、映姫は輝と小町の前に立った。
訳が解からない位
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