第7章:過去から未来への歴史
第8話:拾ったんです
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仲間だったではないか……何故人間に協力するのだ!? デスピサロ……いえ、デスピサロ様! 今からでも間に合います。私と協力して人間共を……」
あそこまで豪快に裏切っておきながら『そうだね、一緒に人間を滅ぼそう☆』と言われると思ってるのかしら? だとしたら……馬鹿?
安全を確信したリュカが元の美しい姿に戻るのを見詰めながら、彼に目で尋ねてみる。
しかし彼も肩を竦めるだけで答えてはくれない。まぁ良いわ……私の大好きな美しい姿のリュカに戻ってくれたのだから。
考え無しに重要アイテムを見せびらかすから、リュカがドラゴンの姿に変身しなければならなくなるのよ!
後で時間を作って、じっくりマリーをお説教しないと!
そう言えば、マリーの○○○で窒息させられてたウルフ君は無事かしら? ……無事みたいね。
再びエビちゃん等に意識を向けると、醜い命乞いの最中だった。
勿論聞く耳持たないデスピーは、冷めた表情で剣を振り上げ、そしてクールに振り下ろし全てを終わらせる。
お前等の力だけでは何一つ解決してないのだから、ドヤ顔しないでほしいわね。
とは言え、これで全てが終わったわけだし……
私は立ち上がりビニールシートとかを片付け始める。
勿論リュカも……娘等もアローくん・ロザリーも手伝ってくれてるわ。ウルフ君は除く!
魔界に広がってたエビちゃんの邪悪な瘴気が、デスピーの一閃で消え去って行くのが解る。
それと同時に暖かい光が私達を包み、聞き覚えのある声が響く。
「よくぞやってくれました勇者と仲間達よ」
エビちゃんの邪気が消え、ヒゲメガネが力を発揮できる様になったらしく、偉そうに労いの言葉をかけてくる。
「その勇者は、未だに気を失ってるじゃん! 結局役に立ってないじゃん!」
誰の台詞か説明の必要ある?
「さぁ……私の力も及ぶ様になりましたし、皆さんを天空城へ移転します。勇者シンも含め、我が城で十分に休んで下さい」
無視した。我が夫の台詞を完全に無視したわ、この神様!
こんなんだから何時まで経ってもリュカを利用しようとする邪悪な心が消えないのよ。
帰ったらマリー共々説教してやらないと気が済まないわ!
ビアンカSIDE END
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