第7章:過去から未来への歴史
第8話:拾ったんです
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クリフトSIDE
勢いよくデスピーさんを弾いたエビちゃんさんは、そのままの勢いでリュカ一家の団欒場所まで猛突進。
あわや大惨事……かと思われたが、皆さんの下へ辿り着く前に、エビちゃんさんの身体が停止する。何か大きな物体に阻まれ停止してる。
目を凝らしてよく見ると、エビちゃんさんの手前に大きな青いドラゴンが1匹……
何処から現れたのか……巨大化したエビちゃんさんよりも一回りは大きい濃紺色の美しいドラゴンは、左前足でエビちゃんさんの頭を押さえ突進を防いでいた。
「マリー……サッサとその笛をデスピーに渡してこい。これでは落ち着いて傍観も出来ないじゃないか!」
ドラゴンは足下で蹲るマリーさんに、優しい声で話しかける。
この声は……リュカさん……ですか!?
「は、はいぃお父様!!」
話しかけられたマリーさんは弾かれる様に立ち上がり、一番近くに居たデスピーさんに笛を渡す。
エビちゃんさんに弾かれ、起き上がろうとしてたデスピーさんに……
「ごめんなさいデスピーちゃん……調子に乗りすぎました。怒られそうなので、この笛を使って恙無く勝利して下さいまし! そしてどうか私の弁護を!!」
このドラゴンがリュカさんの本気の姿と言う事だろうか……マリーさんが脅えながらデスピーさんに謝罪してる。
手渡された笛を見詰めるデスピーさん……その姿を見たリュカさんドラゴンは、
「おら! お前の戦う相手は向こうに居るだろ……こっちに来んじゃねー!」
と言って、エビちゃんさんを軽々と投げ飛ばした!
「ば、馬鹿な……私の突撃が全く効かないとは!?」
投げ飛ばされたエビちゃんさんは、ムックリと起き上がりながらリュカさんドラゴンの強さに驚いている。
それは当然だろう……私だって驚いてるのだから。
「ぐっ……そんな事より笛を奪わねば!!」
優先順位を思い出したエビちゃんさんは、デスピーさんへ向き直り攻撃を仕掛けようとする……が、彼は既に笛を吹く準備万全状態だった。
直後、怪しい雰囲気の曲を奏でるデスピーさん。
その音色を聞き、巨体を振るわせ苦しみ藻掻くエビちゃんさん。
そして勝敗の行方は決した。
クリフトSIDE END
(エビルマウンテン)
ビアンカSIDE
大きくて醜い化け物姿から、以前の小さい(と言っても私より大きい)魔同士の姿に戻ったエビちゃん。進化の秘宝を使用した事で、リュカにエグられた目も回復している……まぁ、あまり意味は無いけどね。
「そんな……馬鹿な! こ、こんな事があってたまるか!」
「どうやら俺達の勝ちみたいだな」
以前の姿に戻ってしまい愕然としてるエビちゃんに、圧倒的優位な立場から偉そうな台詞を吐き捨てるデスピー。お前の実力じゃない!
「ま、待て! 我らは
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