夜道
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「お、重くないですか?」
それはよくアニメ、ゲーム、マンガ、ドラマで聞く言葉だった。
そんな言葉に俺は全然、むしろ軽い位だよ!と言うのが主人公と言う奴なのだろうが俺、無月 零は女子との交流は全くない男の子で合って一条の体重が軽いのか重いのか判断しかねない。
「え、あ、その、えっと、、、、」
軽いと言えば良いのか?
確かに俺と比べれば断然、軽い事は解る。
が、女の子の平均体重なんて知らないし知る機会もないし。
「お、重いですよね私、、、、、、、、、、、、、、、、」
冷めた声で一条は言った。
でも俺はどう言えばいいのか自分でも解らない。
重いと解るなら敢えて言ってあげるのも優しさだが女子は自分の体重を気にする生き物だと影から聞いた事が有る。
なら軽いと言えばいいのだろうか?
それならこの状況を打開出来るし一条も喜ぶ?だろう。
「そ、そんな事ないよ。
逆に軽すぎる位でちょっと不安になっただけだ」
俺は軽い方の選択肢を選んだ。
女子は体重を気にする生き物なら軽いと言ってあげた方が喜ぶに決まっている。
「そ、そうですか。
あ、あ、ありがとうございます」
何故かありがとうございますと言われた。
理由は不明だが一条の顔が少し赤くなった気がするがそれも関係するのだろうか?
「ち、俺が風華ちゃんをおんぶしたかったな」
見事な舌打ちが前から聞こえた。
その、舌打ちは親友、無月 影からの舌打ちだったが俺はその舌打ちが理由出来なかった。
「おんぶしたい?
変わった奴だな人をおんぶしたいなんて」
人をおんぶすると言う事は重たい物体を持つと言う事。
一条はそんなに重くないが歩くとなると意外にキツイ。
「お前には解んねぇかもな。
普通の男子の気持ちって奴をさーーーーーーーーー」
普通の男子の気持ち?
それは一体、どんな気持ちなのだろうか?
俺には理解しかねない。
「風華、大丈夫か?
気分、体調に問題ない?」
「はい大丈夫です」
笑顔で返して来た。
そんな笑顔がとても可愛らしい見えるのは影の言う普通の男子の気持ちなのだろうか?
それとも俺が一条 風華と言う存在を意識しているのか?
どちらかは自分でも解らない気持ちが胸が胸一杯になり少し体温が上がった気がする。
「零さんも大丈夫ですか?」
「なにが?」
「その、私をおんぶして歩くのが。
その何と言うかえ、えっと、」
多分、自分の体重が俺に負担を掛けていないかと言いたいのだろう。
素直に言えないのが女の子と影から聞いたがそれも当たりのようだ。
「言ったろ重くないって。
むしろ風華は軽すぎる位だ」
嘘か真実か不明だが俺は風華を軽いと主張した。
それは俺を心
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ