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『自分:第1章』
『高校生活』
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なんだかんだと、いざこざは絶えんけど高校生活は集団宿泊学習の時期。
学校も女ばっかりなんよな...
地獄やわホンマ。


ちゃんとした友達はマダ居らん。
上辺の友達なら要らん。
話合わさなあかんとかトイレは一緒に行くとか、マジうっといから。
わざわざそんな人間を作ろうとは思わんかった。


『友達』って簡単ちゃうし。
相手を思い遣って同じ立場で考えたり、ちゃんと向き合わな成立せん関係やと思ってる。
零那にとっての『友達』は、それくらいの重みが無いと意味が無いと思ってる。

だから『友達』と呼ぶ人は少ないけど絆は深い。


入学当初『友達なろやぁ!』って言い廻ってる子居たけどカナリ引いた。
更に『なろやなろやぁ!よろしくぅ!』って応える子にも衝撃を受けた。

零那は即『無理』って言った。

申し訳ない。
そんなノリで友達とか真剣に無理やから。


グループもいくつか出来てて、零那はドコにも属して無い。
話す子は何人か居た。
いつも必ず一緒とかは無理。
基本的に1人がラク。

大体、たまたまなら解るけど、いつも一緒にトイレ行くとか理解できん。
あれなんなんやろな。
てか、いつも一緒が義務なら煙草吸いに行けんし。


1人でどっか行ってたら悪いん?
グループって入らなあかんのん?
誰が決めたん?
やっとれん。

なんかモノ言いたげな視線を背中に感じる。

別にイジメられてるワケちゃうけど中途半端に陰口叩くなら言いに来た方が解決すること無い?


家政科は、1年〜3年迄、教室が隣同士。くっついてる。
何年か見た目で解る。

1年は、校則通りの身だしなみ。

2年は、スカート丈が短くなる。
眉毛とマスカラはOK。

3年は、ミニスカ、ルーズ、紺ハイソ、バッチリ化粧、ピアス、ネック、指輪、マニキュア...何でもあり。

もはや『校則』の意味は無い。

3年の女にナメられる校長も学校も馬鹿みたい。
学年ごとに校則違うとか生徒手帳には載ってませんよ。
終わっとるやん家政科。


ひざ丈スカートうっとい。
ひざ上にしてルーズ履いた。
入学式では外してた安全ピンも又耳に刺した。


3年やから自由で良いって校則やか無いし。
だったら自分も今迄通り学校でも好きなようにしよ。


登校してすぐ、3年に呼び止められた。

『何年?』
『1年』
『鞄置いてトイレ来い』
『はぁい』

5人位居った。
安全ピン触りながら言う。

『コレ何?』
『刺してるだけです』
『スカート上げてない?』
『上げてますよ』

『あはははは!!アンタおもっしょいね〜!えーわぁ!おもっしょい!あはははは!!』

意味解らん。
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