十四話
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董卓軍本陣
月達は、捕虜となった郭嘉、程cに席を与え謁見した。
「虜囚となった身でこの様な待遇、感謝いたします」
「はい〜。噂に名高き董卓様にお会い出来たばかりか、この様な席を設けていただき、ありがとうございます」
一通りの挨拶が済み、詠が話を切り出す。
「単刀直入に言うわ、董卓に仕えなさい」
「それは、こちらとしては願っても無い話。喜んでお受けしましょう」
「私もです〜」
「それで、どの様に働きたいの?」
その言葉を聞き、郭嘉、程cは姿勢を正し、真剣な目で月を見つめる。
「われら二人、董卓様の軍師として帷幕にて仕えさせて頂きたいのです。その願い叶いますでしょうか」
「必ずお役にたってご覧にいれます」
「わかったわ、以後、軍師として仕えて貰うわ」
「お二人の真名を教えて頂けますか」
「稟といいます」
「風です〜」
「稟さんに風さんですね、お二人に私の真名を授けます。月と呼んで下さい」
「「はい、月様」」
そして、董卓の配下らもお互いの名を名乗っていく。その中で稟と風はある事に気付く。
「そちらのお方達は、もしかして、天からの遣いの方々ですか」
その言葉にリウイらは疑問を持つ。
「なんだ。その、天からの遣いとは」
「董卓、いえ、月様の部下の中でも、飛びぬけて優秀な方々の事です」
「そのような、不名誉な名をつけられているのね…」
「そうよね〜、そんな縁起でもない名前つけられちゃたまんないわよね〜」
「…複雑な気持ちです」
「エヴリーヌ、その呼ばれ方、嫌!」
それぞれの反応をみて、稟と風は首をかしげる。
「なぜですか?。とても名誉な事だと思うのですが?」
「そうですよ〜」
二人の発言を聞き、リウイは全員の意見を代表して述べる。
「後で理由を話す。とりあえず、その呼び方はやめてくれ」
「…わかりました」
「はい」
そして、今後の事についての会議がはじまった。
「まずは、領内の安定が第一だろう、本領はともかく、新しく手に入れた領内のほとんどは袁紹の施政で民力が下落している。これを安定させ、確たる力を手に入れんといけないだろう」
「そうね、新領地の安定は最優先事項でしょうね」
他の者もリウイと詠の意見に賛成した。
「わかりました。では、皆さん。各地に人と物資を送ります。領内を安定させましょう」
「「「「御意」」」」
こうして、月は領内の安定に力をそそぎ、旧袁紹領を完全に自分のものとした。
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