11話 『闇に浮かぶ紅き双眼』
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「だ、大地が腐るのもボクらが止めて見せまス……っ!」
「メンドくせェが、そーゆう事にしとくぜ」
シファの言葉に同意を示すビル、ランク。
────月は暗雲に隠れ、松明の代わりとなる白魔道士シファと黒魔道士ビルの持つ杖灯りを頼りに、4人は夜道を突き進む。
「あの町に残ってたっていずれ全滅だろーがよ。だったら町出てこうとしてた女みてェに、生き残った奴らで他の町にでも移住すりゃいーのによッ」
「でも……町の外にはモンスターがうろついてて、他の町までは遠いしまともに戦える人がいないんじゃ、結局──── 」
「あ、あの女の人が独りで町を出て行こうとしてたのって、自殺行為だったんじゃないでスか……!?」
ランクとシファの話にハっとするビル。
「町に居残っても出て行こうとしても、どっちにしたってくたばるしかねェってか?……気の毒なこった」
同情より、皮肉るランク。
「マゥスンは……、本当に体調平気?」
「 ────問題ない 」
ふとシファが気遣うも、返答は素っ気ない。
「オマエはそれしか云えねーのかっつのッ!」
目の前に出現したモンスターをランクは二刀のダガーで瞬時に斬り倒す。
……4人は時折現れるモンスターを退けつつ、メルモンドの町から南西のアースの洞窟を目指す。
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