33話
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結局なんなんだったですか?」
全員がなんてことを聞くんだという顔をしてきたのが、酷く印象的でした。
「ほとんどわからなかったよ。」
「あなたでもわからなかったんですか。」
「あの時のウプウアウトは性能自体が設定されていたものより上昇していたんだよ。その中でも、エネルギー量が異常に高くてね。フルドライブしていない状態だったにもかかわらずにフルドライブ時の2倍だ。」
「それは、どういうことですか。」
「原因はわかっているんだ。ゾル・オリハルコニウム自体からエネルギーが放出されたんだ。」
「Z・Oオーラではないんですか?」
「違うな、エネルギーの性質が違うからね。」
「じゃあ、一体・・・・。」
「ゾル・オリハルコニウムに使われている結晶核の特性だろうね。そこが全くわからないんだよ。どのような特性があるのかがね。」
本来、わからない事があれば、悔しそうな顔をするはずなんでしょうが、喜々として答えるジェイルを不思議に思っていると突然叫び始めます。
「はははははははは!すばらしい!世界は解らない事であふれている!私の知識欲を満たしてくれたまえ!さあ、これからテストだ!直ぐにウプウアウトを発進させてデータを取るぞ!」
「ちょっと待て、今はそんな事は許可できんぞ。落ち着け。」
そう言って、オノデラ大尉が後ろから羽交い絞めにしようとするが、そのまま引きずって来ます。
どうして、彼はこうなのでしょうか。
諦めて、後が怖いのですが首筋に一撃を加えようとして、ハガネより通信が入ります。
「こちら、ハガネ。コクチョウ、通信お願いします。」
「こちらコクチョウです。どうされましたか。」
「マサキ君がサイバスターでそちらに向かいました。」
「はい。」
その言葉を聞いて、外を見るとサイバスターがコクチョウに並走して飛んでいます。
「リオ君、私が話そう。マサキ君が君に話があると言って飛び出していった。話をしてやってくれ。」
「なんだと。」
そう言って、オノデラ大尉は頭を抱えます。
「これから、艦長と話をしないといけないのだが。」
「私が対応しますからダイテツ艦長と話をしてください。」
そんな中、ジェイルとロイドは瞳をキラキラしてサイバスターを見ています。
研究意欲が湧いてきたようです。
(なんなんですか、まったく。)
胃がなんとなく痛くなってきました。
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