33話
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「そうか。この資料を読ませて貰って、頭を抱える羽目になったぞ。」
「確かにそうですね。」
「このことはすまないが、ダイテツ艦長に報告させてもらう。」
「あなたの立場なら仕方ありませんよ。それよりも、そのお皿は何ですか。」
「それは、セシルさんが夜食に持って来てくれたのだが・・・・。」
「そうですか、彼女は独特な味覚をしていますから。」
「それですまないと思うが、甘かったな、おにぎりが。当分食べたくないな。」
「朝食作りましょうか?」
「頼む。」
そう言って、食堂に案内して朝食を準備します。
出来上がり、持っていくとオノデラ大尉は昨晩の夜食の味を忘れる為か味わって食べてます。
「しかし、なかなかうまいな。君の作るモノは。」
「そうでしょうか、私にとっては外食とほとんど変わらないものなのですが。」
「そんな事ないと思うぞ。昨晩の夕食もなんとなく家庭の味を感じた。」
「それこそあり得ませんよ!私は家庭味などだせるわけがない!」
そう言い放つとオノデラ大尉は罰の悪そうな顔になります。
「すまない、何か悪い事を言ってしまったようだ。」
「こちらこそ、すいません。感傷でしかないんですよ。あなたに当たる事ではなかった。」
「いろいろ訳があるわけだ。」
「そうですね、いろいろありますから生きていると。」
「そうだな。」
「あとそれと、リョウ、ユキヤ、アヤノの事はすいませんでした。多分これからも迷惑を掛けると思いますが、許してやってください。」
「理由を聞いてもいいか。」
一瞬どうしようか考えましたが、ぼかして話す事にしました。
「あの3人はアンダーグラウンドで生きてきたんですよ。私が彼らに出会うまでは。」
「なるほど、あの年齢で起動兵器に乗ってるだけに訳ありだとは思っていたが・・・・。」
「どこにもある不幸で家族を失い、そんな場所で生きてきたためか、外部から入ろうとするものに過剰に反応します。特に政府などに所属しているものには。」
「そうか、俺は軍人だからな。という事は彼らからすべてのモノを奪ったのは政府という事か。」
「そこらへんの詳しい事情は話せませんが、あなたのご想像に任せます。」
そう言って、沈黙が訪れます。
「ブリッジに戻りましょうか。」
「そうだな。」
そして、食器を片付けてブリッジに戻ると全員が揃っています。
リョウ、ユキヤ、アヤノは少し疲れているようですが、オノデラ大尉を睨み付ける様に見ていますが、他のジェイル以外はぐったりとしています。
そして、肝心のジェイルなのですが、無駄にテンションが高いようでした。
それに、不気味なモノを感じましたが、聞かなければならない事が有るので聞く事にします。
「ジェイル、ウプウアウトの発光現象は
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