33話
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しただね。」
「気の毒ですが、そうなります。」
「じゃあ、僕はいろいろ仕事があるから行くとする。」
「ええ、頑張ってください。」
そう言って、私から離れて格納庫に向かおうするロイドに聞くか、聞くまいか迷っていた事を聞く事にします。
「ロイド、後悔していませんか。私の誘いに乗った事に。」
その言葉にロイドは振り返り答えます。
「なんでそんな事を聞くんだい、君は。」
「なんとなくですよ。」
「なるほど、君は僕を誘った事に後ろめたいものを持っているという事か、でもね、そんなの持つ必要ないよ。今すっごく、充実してるから。だから、君は直ぐに何もかも責任を感じる癖をなおすべきだね。僕に対しても他の者に対しても失礼だから。だから、そのざ〜んねんなところ直さないとね。」
「そうですね。」
そう言って、背を向けて歩き出しました。
私も料理を作りに食堂に行き、簡単な物を作ってブリッジに戻ると頭を抱えているオノデラ大尉いました。
覗いた限り、資料はまだ初めの方なのですが、その時点でいろいろ問題になる技術が使われている事に気が付いたのでしょう。
その様子にセシルさんは苦笑していました。
私はオノデラ大尉に声を掛けて、料理を置くとその場から離れました。
よくよく考えたら動力から軍人にとって喧嘩を売っているようなものなのですから。
その辺を後でカザハラ所長と話し合わないといけません。
そんな事を考えながらジェイルの元に向かったのですが、不意にとんでもなく嫌なイメージが思い浮かびます。
具体的には朝まで永遠とジェイルの話を聞くというモノです。
専門的な用語が飛び出し、わけのわからない言葉を聞きながら朝までずっと過ごすのは流石に嫌だったのでそのイメージに従い危険を避けるために自室に戻る事にしました。
出来れば、ウプウアウトのあの発光現象について聞きたかったのですが止めました。
先ほどのイメージはあり得る事だったので。
朝になり自室よりブリッジに行ったのですが、そこにはすべての資料を読み終えたのか、資料がきれいに整理されて置かれており、その横で椅子に座り休んでいるオノデラ大尉がいました。
食器は既にないのでセシルさんが片付けたのでしょうが、見慣れぬ皿が1つありました。
取り敢えず、オノデラ大尉を起こす事にしました。
「オノデラ大尉、朝ですよ。」
そう言って、肩をゆすると目を開いて起きられました。
「ああ、もう朝か。」
「おはようございます。」
「おはよう。この船のスッペクから特殊な操作法まですべて読ませて貰った。それで聞きたい。エンジンについては本当にあのエンジンなのか。」
「ええ、事実ですよ。ブラックホール・エンジンとT・Eエンジンを両方使用しています。」
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