第三話 ハニワと菊月と私と初霜さん(三日月視点)
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が無くて……」
彼女の問いに、私は少し恥ずかしくなって、頭に手を置いてあははっと笑います。
初霜さんはそんな私に優しく笑いました。
「ふふふ、そうよね。でも率先してお掃除したりするなんて関心しちゃうわ」
「いえいえ、そんな事ないですよ! あ、ところで初霜さんは何をしているのですか?」
私は初霜さんから褒められて、ちょっと照れくさく感じ、急遽話を変えました。
じゃないと、私が恥ずか死に(轟沈)ます。
「初春と若葉に会いに行こうと思って待機室に向かってたの、三日月さんも、付いてくる?」
「え、いいのですか!? あ、それならもし良ければ菊月もご一緒させても宜しいですか? 多分、そろそろ提督への用事は終わっていると思いますので」
初霜さんのこのお誘いに、私は嬉々として乗り、菊月の事も忘れずに彼女へ伝えると、初霜さんは頷いてくれました。
「別に急いでいるわけじゃないから構わないわ」
「ありがとうございます!」
数分後、再び戻って連絡通路。
私は初霜さんとお喋りしながら連絡通路へ戻りますと、丁度良い具合に菊月さんがこちらへやってきて、私は手を振ります。
「あ、菊月! ハニワの件はどうなりました?」
「ハ、ハニワ……?」
あのハニワ、私はどうしても気になりましたので、早速聞いてみますと菊月は前髪をかきあげてからいつものように淡々と答えました。
その姿が様になっていて、なかなか格好良いです。
「返却する旨を伝えたが頑なに拒まれたからな。こっそり『雷撃』処分した、邪魔だからな」
しかし、その言葉はなかなかにえげつない内容でした。雷撃処分って…… そ、そんなに嫌だったんだ、ハニワ。案外可愛かったからそれならば私がもらえば良かったですね……
「そ、そうなのですか……」
「ところで私に何か用か?」
「菊月! これを見て下さい! 何と、仲間が沢山増えているのですよ!」
菊月から質問された私は、この時を待ってました! っと思いつつ、バンっと印籠のようにして書類を彼女の目の前に掲げます。
きっと彼女は驚くでしょう! そう思っていましたが……
「提督から見せてもらった」
「あ…… そうだったのですか…… がくり」
あっさりとそう言われ、若干凹みました。
ま、まあ別にいいんですけどね…… 相変わらずのクールな態度に私は苦笑しながらも、彼女を負けじと誘おうと決意しました!
だって、同じ睦月型の姉妹なのにまた別々の行動をするのは寂しいから。
「……」
「今から私、初霜さんと一緒に睦月達に会おうと思うの、菊月もど、どうですか?」
じゃ、若干緊張してどもってしまいましたけど、何とか誘ってみました!
果た
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