第三話 ハニワと菊月と私と初霜さん(三日月視点)
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皆様初めまして! 第二話にして登場、そして台詞が自己紹介の一回だけしか無かった三日月です!
うぅぅ、そんな私が、そんな私が今回のお話の主役になれるなんて……! こんな機会は滅多にありません! 影が薄いなんて言われない為に、文字数を稼ぐ為に、この三日月! 必ずこの主役を全うします!
……っと言っても、今日は特にお仕事が無く皆様休憩の時間ですけどね、トホホ……
そんな訳で、私は暇を持て余していたので母艦の掃除を現在しております。
床をひたすら、モップ掛けしてゴシゴシ拭いたおかげで、以前よりもピカピカに綺麗になりました!
だけど、ここはまだ司令官室へと繋がる連絡通路。他にもしないといけない所がいっぱいあるからそこもしないと……
「さて…… 連絡通路の掃除はこれでおしまいね」
しかし、主人公の私がこんな地味な事でいいのでしょうか?
いえ、きっと大丈夫な筈です…… 多分。
「あれ、菊月?」
私は自分と同じ黒色のセーラー服を着た、銀髪の少女、私と同じ睦月型駆逐艦の菊月がやってきたので、モップを壁にかけてから彼女に近づき、話しかけます。
「……三日月か」
「菊月、提督に何か用なのですか?」
「ちょっと提督に聞きたい事があってな……」
彼女はそう言うと、手に持っている何かを私に見せてくれた。
菊月の手の平に乗っているそれは…… 小さなハニワでした。
これは一体?
「それが私の部屋に置かれていた」
「提督も知らないんじゃ……」
「手紙も添えられていた。提督からだ」
彼女は少しくしゃくしゃになっている手紙を私に渡します。
私は恐る恐るその手紙を広げ、中身を読んでみました。
「菊月へ、MVPおめでとう! これは私からの愛です、受け取って下さい! byアリス」
「……」
理由は分かります。
だけど、何故ハニワ?
「処分したいが、一言も無しで処分するのも悪いのでな」
「そ、そうですね」
彼女はそう言うと、そのまま歩いて提督の居る司令官室へと歩いて行きました。
心なしか少し怒っているように見える…… 手紙がクシャクシャだったのは、もしかして握りつぶしたのでしょうか?
うーん、気になる。
一体あのハニワに込められた意味が何なのか、凄く気になる。
本当、一体あれは何なのでしょうね? そういえば前回艦隊編成しているときも変な事を言ってましたし(初霜さんは分かってたっぽいです)きっと不思議な方なのでしょう。
私は頷きながらそう思っていますと、次に、目の前に電さんが小走りでやってきました。
「こんにちは、電さん」
「あ、こ、こんにちはなのです。あ、三日月さん丁度良かったのです、はい、これをどう
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