【ゼロの使い魔】編
028 ≪竜の羽衣≫のあれそれとカレとカノジョの関係
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SIDE 平賀 才人
「本当に零戦は要らなかったの? ……睡眠入ったよ」
「ああ。ぶっちゃけ、使い道が判らなかったし。……おk、把握。直ぐにタルG置く」
宝探しから学院に戻って来た日の夜。ユーノが部屋に訪ねて来た。ユーノと──ユーノは二人きりなので前世の口調で、地球で買った携帯用ゲーム──PSPっぽいモノでユーノと協力プレイをしながら四方山話をしていると、いきなりユーノが思い出した様に訊いてきた。
ユーノの言う通り、俺は零戦を貰わなかった。あの時の事を思い出す。
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「……纏めると、サイトの母親は東方──ロバ・アル・カリイエ出身で、サイトがこれ──零戦を知っているのはサイトの母親が持っていた書物にこれ≠ェ載っていたからなのね?」
「Exactly(その通りにございます).」
俺はとりあえず、ルイズが纏めた様に嘘と真実を交えつつ皆──ユーノを除く皆を丸め込んだ。
「で、この≪竜の羽衣≫はロバ・アル・カリイエの乗り物で、そこの学院のメイドちゃんが言っていた通り、これを使えば空を飛ぶ事が出来ると?」
「燃料さえ有れば──とは注釈は付くけどな。状態が良いからガソリン≠ウえ有れば直ぐに飛べるよ」
「………俄には信じられない」
ルイズの纏めにキュルケはいつぞやの様に捕捉し、タバサが零戦へと胡乱気な──されど興味有り気な視線を向ける。
「そのガソリン≠チて?」
空気になり掛けて、セリフの少なかった──セリフが無かったモンモランシーが、何かの琴線に触れたのか訊ねてくる。
「ガソリン…まぁ、とりあえずはこれ≠飛ばすエサの様な物だと思っておいてくれ──あ、そういえばこの前にコルベール先生が授業で言っていたな」
「あ、確か…油と火で動力を得る機関でしたっけ?」
「ああ。零戦はあれ≠フ延長線上にあるモノだ」
そう考えるとコルベール先生の奇妙なあれ≠ヘ、魔法が絶対視されていて、科学技術の進歩が芳しくないこのハルケギニアでは、かなりのオーバーテクノロジーだと云える。
閑話休題。
「≪竜の羽衣≫。在ったには在ったけど、流石になぁ……」
「それもそうよね……」
俺とキュルケは落胆する。この村の大切な物なら頂戴する訳にはいかない。……“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”が有れば、移動の足≠ノは困らないし、使い道も無いし場所をとる──否、倉庫≠ノ入れればの無問題だが、零戦とはお別れする事になった。
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『『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーッッッ!!!』』
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