【ゼロの使い魔】編
028 ≪竜の羽衣≫のあれそれとカレとカノジョの関係
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、何故ユーノには手を出そうとしないのか──
(……あっ)
「……ルイズもねサイトが貴族になったのに手を出して来ない≠チて、落ち込んで──」
「ユーノ」
「…たよ? ……ん?」
サイトが貴族になったのに手を出して来ない=c…短慮なルイズの思考回路に突っ込みたくはなるが、それよりは今対面しているユーノに言わなければならない事──謝らなければならない事がある。
「ユーノ、君に謝らなければならない事がある。……割と下衆な事を言うかもしれない」
「……とりあえずは聞くよ」
「ユーノが──いや、円が中学生に上がる前。……ユーノならここまで言えば判るよな?」
「……やっぱり気が付いていたんだね。……思ってたんだ。人の感情の機微に鋭かったサイトが──真人君なら気付かないはずが無かったって。……まぁ、これは死んで生まれ変わって、落ち着いてから客観的に考えたから判った事なんだけどね。恋は盲目って云うけど本当によく言ったモンだよねぇ」
本当に可笑しそうに笑うユーノ。
「わっ!? ……サイト?」
俺はそんなユーノを自分でも気が付かない内に、強く──されど、ユーノが痛みを感じない様な力の塩梅でユーノの事を抱き締めていた。
「怒って…ないのか?」
「……怒るも何も、普通に考えて男が男に好き≠チて言われてもリアクション取れないでしょ」
カラカラとユーノは笑う──本当に気にしていない様に笑う。
「でもね」
そう言い、ユーノはブラウスのボタンを1つ1つ──また1つと上から順に外していく。俺は堪らず目を逸らそうと──
「駄目。今だけはボク──ううん、私>氛气ーノ・ド・キリクリを見て下さい。……サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ、私は貴方を愛しています。なので、私を女≠ノして下さい──私をサイトだけの女にして下さい」
目を逸らそうとしてユーノにそれを阻まれる。煌々と煌めく双月の光を反射させる金髪。ブラウスの半分以上がはだけていて、そこから見える着痩せしているのか目測より数センチ大きなバスト。目を潤ませながら仄かに染められた頬。これらを全てひっくるめたら、それはかとなく扇情的で蠱惑的な格好だと云える。
「……ん…」
一つ屋根の下にうら若き二人きりの男女。時間帯は地球ではあり得ない双月が煌々と輝く時間。そこまでなれば、最早言葉は不要。ユーノの唇を強引に奪い、そのまま情事へと縺れ込んだ。
……こうして、俺にとってのユーノ・ド・キリクリはトモダチ≠ゥら、愛しい人≠ノなり大切で大事な存在へと相成った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あ〜、ルイズにはなんて言い訳しようか?」
栗の花の様な%いが充満して
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