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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第59話 思いもよらぬ大騒動
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から我慢のご褒美、欲しい」
「ご、ご褒美?」
ご褒美っつったって、俺に出来る事なんて、それこそたいしたことは……等と思っていると
ちゅっ
「えっ?」
頬に柔らかい感触がした。えっ、もしかして俺今キスされた!?
俺の混乱をよそに龍巳は少し離れるとそのまま正面で向かい合う。その龍巳の頬には朱が差していて、まるで天使のような笑顔を浮かべていた。
「次、いつか、イッセーから。できればここ」
そう言って口元に指を当て微笑む龍巳。その笑顔を見た時、俺は唐突に理解した。そっか、そうだったんだ。火織への気持ちは今でももちろん変わらない。でも、俺はいつの間にか龍巳のことを………………火織と変わらないくらい………………これが龍巳の望んでいた………………
「龍巳……」
今はまだ……でも近いうち、必ず伝えよう。俺ももう、とっくの昔に龍巳のことを………………
「こっちが無理なら下の口でもいい」
「って全部台無しだよ!」
さっきまでの甘い空気や、今後の俺達の行く末を決める会話はどこへやら。俺は迷うことなく渾身のチョップを龍巳の脳天に振り下ろした。
「……ありがとな、龍巳」
「ん♪」
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