暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第59話 思いもよらぬ大騒動
[13/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
らずシャワーだけで済ませちまうような季節だけど、やっぱりそれでもこうして湯船に浸かるとまるで疲れが体から溶け出すようで癒やされるよな。まぁ今日は風呂に入るに当って精神的にも疲労したおかげでプラマイで言えばマイナスのような気がしないでもないが……。あれ? 何で疲れ取るために風呂に入って逆に疲れてるんだ俺?
……まぁ気にしないでおこう。俺の体にもたれかかってる龍巳もご機嫌だし、それでいいか。
ちなみに家庭用の湯船に2人で入る時は普通向かい合わせで入ると思うんだけど、俺達の場合は俺の股の間に龍巳が座り、俺の体に背をもたれかけるようにして入っている。向かい合わせより接触面積が上がるけど、こうしないとお互いの体がモロに見えちまうからな。……まぁ上から龍巳の体がバッチリ見えちまってるわけだが、これは不可抗力だよな。
「イッセー」
「ん?」
「いつもの」
「はいはい」
そう言って俺は龍巳が差し出してきた頭を撫でてあげる。
「んふー」
そして満足そうに息を吐く龍巳。こうしてると本当に一緒に風呂入ることが習慣化しちまってるということを実感する。
……でも、いつまでも習慣化したからとか、そんな理由でダラダラこんな関係を続けるのはやっぱり良くないよな。龍巳は俺のことが好きだから俺と一緒にお風呂に入ってるんだということはもちろん俺も理解している。それに比べ俺は………………未だに決心がついていない。
火織は言っていた。『自分のことを愛してくれる女性くらい、全員まとめて幸せにしてみせると言い切るのも、同時にいい男の条件』って。もちろん悪魔は一夫多妻も許されるということは理解してるし、それに俺も男だ。ハーレムにだって憧れる。でもやっぱりついこの間まで人間だった俺にとって、ハーレムは夢物語なんだよ。
第一俺が龍巳達全員を受け入れたとして、もちろん俺は幸せだろうさ。でもさ、龍巳たちはどうなんだ? やっぱり好きな人には自分だけ見て欲しいんじゃないのか? 俺だったら……好きな人が自分以外にも気持ちを向けていたら、やっぱり苦しい。器が小さいとか言われるかもしれないけど、それでも俺は自分だけを見てほしいと思っちまう。
……火織、やっぱりさ、俺には無理なんじゃないかな、ハーレムなんてさ。皆の気持ちを考えたら、とてもじゃないけど俺には……。やっぱり皆にちゃんと俺の気持ち伝えて、俺のことは諦めてもらって……それで俺じゃない、自分だけを見てくれる人を……
俺の脳内で龍巳の、黒歌姉の、白音ちゃんの隣に俺じゃない男が並ぶ。それを想像しただけで胸がズキリと痛んだ。でも、これは俺が感じてもいい痛みじゃ……
「イッセー、我の隣、イッセーの物。他の男、ありえない」
「……え?」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ