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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第4話『何もかもが例外の少年「……別に、怒ってるわけじゃないのに」』
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強くすがってくるかのような彼女を怪訝に思い、体ごと向き直った。
<i>「……そっ……それにっ!!」</i>
突然、雪姫の声が上ずった。
「どうせ謝るんだったら、もっと他に謝るべきことがあるでしょっ!!??」
え、と思う間もなく雪姫が畳み掛けてくる。
「胸さわったコト!! お尻を撫で回したコト!!!
押し倒して胸つかんだコト!!!! どんどんエスカレートしてるじゃない!!!!!」
──うっ……そっそれは……!!
計佑の胸にザクザクと刺さる雪姫の言葉。一瞬感じた、雪姫の儚さへの戸惑いは吹き飛んで。
「そ……そ、それは……」
赤い顔で、計佑が俯いて。
「スイマセンでした……」
震えながら謝罪する。
「でもホントにワザとじゃ──」
「これだけ重なって、信じられる訳ないでしょ」
最もな言葉で追い打ちをかけられてしまい、もう黙りこむしか出来なくなった。
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──良かった……なんとか調子が取り戻せてきたみたい。
去ろうとした少年に強い寂しさを覚えて、思わず引き止めてしまった。
つい本音まで零してしまっていたけれど、どうにか途中でいつもの調子を取り戻せた。
計佑のほうも、今はいつも通りオロオロしてくれている。
──うん……やっぱり今は、まだこんなやり取りのほうが落ち着くなぁ……
『今は』という意味──この先では違う関係を望んでいるという意味でもあったが、
少女はまだ、自分のそんな想いは自覚していなかった。
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「人をダンボール詰めにする。姉弟になりすました挙句炎天下をダッシュさせる──」
続く雪姫の口撃に、計佑はもう地面を見続けるばかりだった。
「ホントさ。キミは私のコト何だと思ってるのカナ?」
雪姫が一歩近づいて、計佑の目を見下ろしてくる。
「そんな……変なつもりじゃなくてっ。オレなりにその……どうにか──」
顔を上げて、また弁解を始めようとした瞬間。
──ピトッ……
計佑の鼻に、雪姫の人差し指が触れた。
「でも……」
計佑の弁解を遮った雪姫が、
「嬉しいよ」
計佑の目を見上げながら、赤い顔で微笑んでみせた。
────え!!??
──ドクンッ……
今までの、からかってくる時のものじゃない、初めて見る雪姫の優しい微笑が計佑の胸を強く突いた。
「人を特別扱いしないトコロっ。それはさっ」
雪姫が一歩下がりながら続けた。
「キミのいいところだと思うよっ!!」
くるりと身を翻し、とっとっと離れて──
「──……なんて『お姉ちゃん』は思うよ?『弟』くん?」
振り返り、
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