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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第4話『何もかもが例外の少年「……別に、怒ってるわけじゃないのに」』
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「……あれ? あの女の子……CMに出てるコじゃない?」
ギクリとする。
「白井雪姫だよ。ホラ、白雪フェイスっていうカメボウの」

──ヤバイヤバイヤバイ……!!

前回はどうにか許してもらえた? 芸能人への痴漢男のレッテル……今度こそ、それが確実になってしまう!!

「今人気急上昇中の!? ──てかこれヤバくない?」
「恋人発覚・・・ってことだよね?」
「スキャンダルだよ〜〜♪」

キャーキャーと楽しげな黄色い声に、ハッとなった。

──そうだよ……オレの問題っていうより、こんなコト先輩にとっては……!!

違う意味でまずい状況だったことに気づき、恐怖以上に申し訳ない気持ちが湧いた。
雪姫を見下ろすと、彼女の俯いた横顔が見えた。
つらそうに歪められた、その表情。
初めて見る、先輩のそんな表情に──計佑の胸にズキリと痛みが走った。
苦手な筈の人の、そんな表情が何故自分にもそんなに痛いのか──この時の計佑にはわからなかった。

「このコがカレシなんだー?」
「へー……」

──ただ、もう野次馬の声も、ろくに耳に入らなくなっていた。

─────────────────────────────────

──スキャンダル、か……

雪姫はただ黙って床に座り込んだまま、その声を聞いていた。

──別にいい。芸能人なんてなりたかったわけじゃないもの。
……むしろ、やりたくなんてなかった……

周りの声に流されるままに引き受けてしまった仕事。
読者モデルくらいなら、まだ何とか我慢できていたけれど、テレビの仕事なんて……

──これで終われるなら、その方がもう……

沈んだ顔をしながらも、少女はそんな、暗い安堵も覚えていた──。

─────────────────────────────────

「あっあ……!!」

──マズイ、これはどうにかしなきゃ──!!

じっとしていられずとりあえず開いた口から音がもれて──そのまま勢いをつけて大声を上げた。
「あああ〜〜〜〜!! そっ そぉーだ 『姉ちゃんッ』!! 早くじーちゃんの忘れ物、空港に届けないとっ!!」
計佑の突然の大声に驚き、雪姫が顔を跳ね上げた。
「……え?」
「あんな高いトコロに大事な本つんでだからさ〜、相変わらずー!! 崩れてきて危なかったよなァー!!」
わざとらしいのはわかっていたが、大声を続けた。
「え? 白井先生のお孫さん?」
最初に部屋へと来た男性医師がつぶやく。
「……ああ、そうだ確かお孫さんがテレビに出たって話きいてたっけ」
その男性が、続けてそんなことを口にする。

──よっ……よし!! なんとか誤魔化せそうだ!!

「ほ
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