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徒然なるバカに
勉強できるできないって少なからず顔も関係している気がする
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ないでもない。むしろ美希の言い分のほうが正しい。この場合正しい、という言葉があっているの疑問だが。彼のあの行動、あの一般教養の微塵のカケラも感じさせない、あの行動を身近で見ているのならそう思い込んでしまっても仕方が無い。

「でも、ヒナより頭良いってことはないんじゃないのか?だって、ヒナは学年トップクラスだぞ!?」

理沙の言い分も理にかなっている。

わたしはこの白皇学院で成績優秀なほうだ。言い方を変えるならトップクラス、というわけだーーが。トップ、学年一位、というわけではない。良くて2、3位止まりだ。白皇に入学してから一度たりとも一位になったことがない、一度もだ。その代わりーーといってもなんだが、白皇学院のトップに陣取っている人は、入学してからずっとトップを維持している。それが誰かというと、


「ああ、それな。だっておれだもん、学年一位」

と、彼は言う。平然とした顔で。

「桂も頭は良いけどな」

皮肉にしか聞こえない。

そう。なにを隠そう彼、優人くんがこの学年、白皇学院の学年主席なのだ。


「なッ!?そんなバカな話があるかッ!!」

「バカでもアホでもねえんだって。だって、事実だし」

「世界中のカラスが白くなった、と言われてるほうがまだ信じれるわ!」

「超常現象かよッ!そっちの方が信じられねえよッ!」

「そうよ、理沙。彼の行っていることは間違いじゃないわ。事実よ、事実」

「な……ッ」

信じられない、といった表情。まさに驚愕している。

わたしも初めて知ったときは驚きを隠せなかった。いや、隠さなかった、と言うほうが正しいか。なぜなら、わたしも理沙同様、信じていなかったのだ。


「でも信じられないよねえ……。優太くんがそんなに頭が良かったなんて」

ごもっともである。

「瀬川に言われちゃおしまいだな」

色々と終わっている人に言われてもおしまいだ。




「そんなことより!ほら!勉強よ勉強!」

彼の話で危うく本来の目的を見失う所だった。あぶないあぶない。

わたしのその一言に、しぶしぶ、皆が教科書に目をやり始める。時刻は午後4時を回ったところ。
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