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Element Magic Trinity
1人じゃない
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の状況を彼等に見せた事を。









(驚いてる?…あ、そういやアイツ、あん時寝てたんだ)

慌てるような物音が微かに聞こえ、ナツは眉を顰める。
が、すぐにその理由を理解し、小さく頷いた。










(事情は解らないけど、アイツ等は全て知ってる……なら、本音で追い払う)

ぎゅっと唇を噛みしめる。
ボスッと玉座に座り込むと、口を開いた。

「知ってるなら話は早いわ、今すぐギルドに帰りなさい。これは私の問題よ、アンタ達に口出しする権利なんてない」
『そうだな』

あっさりと、あまりにもあっさりとナツは認めた。
その呆気なさに少し驚きながらも、ティアは追及しなかった。
聞き分けがいい方が助かるのは当然だから。
――――――だけど。






『でも、オレ達は戦う』






ナツは迷う事無く、言い切った。
一瞬の安堵を全て砕いていく。
青い目が大きく見開かれた。

『ヴィーテルシアが言ってた。ティアはティアの意志で戦いに行ったから、自分も自分の意志で参戦する事を選ぶ。ティアが何を望んでようが、自分の意志で動くってな』

笑うような声だった。
その笑いは嘲るものではなく、いつも通りの明るい声。

『だったら、オレ達にだってその権利はある。お前のばーちゃんはイオリを低俗だって言った。血塗れの欲望(ブラッティデザイア)のエストって奴はルーとアルカに辛い思いさせたし、オレはキャトルって奴に殴られてる。パラゴーネとかいう奴は、エルザの剣を捻じ曲げた』

あのエルザの剣を曲げるとかある意味スゲェ奴だよな、とナツは続けた。
こんな状況なのに、ギルドで話すように変わらず喋っている。
底抜けに明るい、真剣なんて言葉とは接点のないような。

『お前が助けに来んなって言うなら放っておく。だけど、オレ達には他にも奴等と戦う理由はある。イオリをバカにされたから、ルーとアルカに辛い思いさせたから、殴られてムカついたから。小せえ理由なんだろうけど、戦う理由なんてそれで十分だ』

それが当然であるように、ナツは言う。
ゆっくりと瞬きをし、拳を握りしめる。

「……じゃあ、その小さいのが戦う理由なら、私の事は放っておいてくれるのかしら?」
『無理だな』

震えそうな声を何とか偽って呟く。
が、ナツはそれをいとも簡単に否定した。
普段と何も変わらない声で、続ける。

『オレはイオリと約束したんだ。アイツはオレに、ティアの傍にいてほしいって言った。悩んでたら隣で一緒に悩んで、支えてほしいって。泣けない奴だから、守ってやってくれって』

余計な事を、と呟こうとして、止まる。
それがあの人なりの優しさなのだとしたら。イオリは
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