第四話 星との遭遇
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見る。彼はニヤニヤしたまま何も言わない。助けてくれる気は無いようだ。
ーうーん…薄情者!
夜空を睨みつけてから、なるべく優しい目つきで星奈と向き合う。
「えっと、ボク…私は転校生の羽瀬川小鷹って言います。それで、ちょっと柏崎さんにご挨拶でもと…」
「へえ、わかってるじゃない。この学園の女神である私に挨拶なんて。」
小鷹は星奈のいった台詞に少し、いやかなり引っかかるところがあったが、スルーしておいた。こんなところで止まってはならない。
「はい…それで、私もまだこの学園のことよくわかってないので、出来れば教えていただくついでにお友達になりたいな〜何て…」
「いやよ。」
即答であった。それはもうホントに
「だって、あんたみたいなのと一緒にいたら私の格まで疑われるじゃない。そんなの嫌。」
小鷹は耐えた。こんなこと言われるのは慣れっこだ。
「そうね〜。私の友達とまではいかないけど、お世話係としてなら別にいいわよ。」
たとえどんなに腹が立ったとしてもこの学園で初めて自分の味方になってくれた夜空が手伝ってくれたのだ。このチャンスを逃すわけにはいかない。
「あ、でもその髪はどうにかしてよね?そんなゾウリムシみたいな色だと、私まで汚れちゃいそうだから。」
その時だ。夜空の台詞が頭で再生された。
ーお前の怪力が発動されるのまた見たいし…
視界が真っ赤になる。歯を食いしばる。拳を握る。全ての行動がスムーズに働きいま自分がなにをしたいかが…タガを外れて発動される。
ドンガラガッシャーン????
なにをしたかと言われたら、見たままの状態を話そう。
小鷹が教室のドアを殴り破った。
星奈の隣を小鷹が殴り破ったドアがものすごいスピードでとおりすぎた。
夜空がそれを見て大爆笑している。
「すいませ〜ん、教室間違えました〜☆」
キャピっと音がしそうな笑顔で夜空の首根っこを掴んだ。
「だーーはっはっはっはっは????????」
「うるっさい!ほら、いくよ!」
まわりの生徒達から注目されながら二人は部室にむかっていった。
「せ、星奈様…大丈夫ですか?」
「え、ええ…」
星奈は何が起きたかわからないと言った顔でその惨状を見ていた。そして、あることに気づく
「あの中古女…今夜空と一緒にいた?」
三人目の役者が舞台に上がる。
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