第四話 星との遭遇
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「それでは、隣人部第一回目の活動を行いたいと思いまーす。」
「って、ちょっと待て??」
椅子に座って、机一つ隔てた小鷹がなんだかナチュラルに進めようとしている夜空に突っ込む。
「ああん?なんだよ小鷹。」
「なんだよ、じゃないよ。なにさ、隣人部って。初めて聞いたよ。そんな部活よく学校側が許したね…」
小鷹が不安そうに聞くと、夜空は自信満々で答えた。
「だから言ったろ?教員側にはツテがあるって。それに、ここはミッションスクールだからな。それっぽいこと言えば通してくれんだよ。」
もはやそれは神への侮辱では?と、言おうとしたが、やめた。夜空が神様に信仰を持っているとは到底思えない。そんな事は何と無くわかっていたことだ。小鷹自身、この学園に
通ってはいるもののそんなに神様を信じてるわけではない。
「でだ。今から隣人部の活動を始めるんだけど…」
「具体的になにするのさ?」
そこが問題だ。夜空も小鷹も、非リア充のためいきなり友達を作りましょうとか言われてもその方法が全くわからない。
「うーん、じゃあ小鷹。お前の目標ってなんだ?」
夜空は迷った挙句、小鷹にそう質問した。はたからみても雑すぎる質問だ。これには小鷹も困る。
「えっと…目標って…もちろんリア充になることだけど…」
こちらもまた雑な答えだが、夜空ほどではなく、むしろ的を射ていた。小鷹の目標はリア充になって友達百人……までとはいかないものの友達をなるべくたくさん作って楽しい青春時代を送るというのが一番の目標だが、今言ったのと意味としては同じなので、大丈夫だと思うのだが…
「ああ、えっとそうじゃなくて、そのリア充で誰を目標にするかみたいな。」
夜空は少し申し訳なさそうに言った。
「誰を…うーむ…そう言われると…」
悩みどころだ。誰を目標にするかと聞かれても正直その相手がいない。クラスの人の中にいないのかと聞かれても観察しようにもその目つきの悪さで逃げられてしまう。故に目標を立てようにも立てられないのだが………
「あ、一人いる。」
いるのだ。たった一人だが、リア充の代名詞とも言える人が。
「へえー。だれだよ。」
「隣のクラスの、確か…柏崎さん?だったかな?」
その名前を聞いた途端、夜空は一気に不機嫌そうな顔になった。これまで見せたことの無いほどの顔だ。
「今お前のセンスの悪さに感服してる…」
「それって褒めてないよね?バカにしてるよね??」
なぜ夜空が急にこのようなことを言うのか小鷹には理解できなかった。柏崎星奈と言えばちらっと見かけたくらいだがいつも男子に囲まれて、ちやほやされているすごい美人の人。小鷹にはない大きな二つの肉を胸につけている…小鷹は別にそれが羨まし
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