暁 〜小説投稿サイト〜
I want BRAVERY
10話 The disillusionment
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らないが、ビッチ曰く今の3年生の中に告白した先輩がいるらしいので、ありえそうだとは思う。

 彼のそういった話はほとんど表に出ないらしい。

 告白を断った後のフォローが上手いらしく、次の日学校でその子が凹みまくっている、なんてことがないと言われている。
 そのため、彼に好意をよせているのがわかっていても、告白したかどうかはわからないことが多いのだとか。

 根暗女のせいで、彼のことを誑しだと思う人もいるらしいが、ごく少数だと山田君が言っていた。

 運動神経がよく、頼りになり、成績もいいのに面倒見がいい。
 格好よすぎて、嫉妬を通り越しちゃったぜ、と山田君がどこか悟ったように語っていたのが印象的だった。

 そんな話を聞いていると、どうもできすぎ君なような気がしてきた。

 もしかすると、彼は神様が間違って殺してしまって、能力をつけて転生させられた人なのかもしれない。

 どうにかしてそこら辺を確認したいと思っている。

 もし彼がハーレム目的の転生者なら、私と協力し合えるはずだ。

 しかし、根暗女だけが転生者だった場合、私は彼女をどうにかして排除しなくてはならない。
 運よく根暗女は特別課外活動部に所属している。
 事故を装って殺すことも可能かもしれない。

 私は、どうやって彩君が転生者かイレギュラーか確かめようかと考えていた。

 ふと時計を見上げると、時刻は既に9時になりかけていた。

 私は慌ててコンビニへ晩御飯を買いに出かけた。

 この寮は夜は門が閉まる。

 門限は10時だ。

 いささか門限にしては時間が遅い気もするが、どのみちこの寮にいる人間は夜中に外を出る許可も出るのだから、そういうものなのだろう。

 私は、寮を出て歩いて10分程度のところにあるコンビニで適当にオニギリ中心で買って、ラウンジでたまたま合流したビッチと一緒にご飯を食べた。

 何故だかわからないが、真田先輩とはまだ会っていない。

 割と頻繁にラウンジに降りていっているのだが、何故か会わない。
 彩君もそうだ。

 特に真田先輩には早く会いたい。

 そのことだけを考えながら、私は適当にビッチの話を聞き流す。

 そういえば、昨日は変な夢を見た気がするので、たぶんこれはベルベットルームに行ったのだと思う。

 なんだか変な夢を見た、ということしか覚えていないため、正確にはわからないが、原作でもそういった感じだったはずだ。

「じゃ、おやすみ」

 私は、しばらくビッチと話した後、寝ると言って部屋に戻った。

 布団に入って寝る。

???ドォォン

 大きな物音で目が覚める。

(来た)

 本当の原作が始まるのは今からだ。

 私は、ビ
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