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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第3話『病院での再会、「この人苦手だ……!!」』
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、限界まで身体を固くする。
「こんな少年まで仕込んでるとは連中も随分と……せめて楽に死なせてあげるよ、少年」
『硬い何か』がススっと動き、頭に突きつけられた。
──ま……マジ……? まくらの事を調べようとしてただけなのに……こんなっ……!? 嘘だ、嘘嘘嘘嘘……!!!!
<i>「さよなら坊や」</i>
<b>──イヤだあああああぁぁぁぁあ!!!!</b>
<i>『バキューーン♪』</i>
──耳に息を吹きかけられた。
<b>「うあああああああぁぁぁああ」</b>
少年が、腰砕けになって前につんのめった。
「ああぁぁああああああああ──……!!!」
引き続き悲鳴を上げながら前方に倒れこんで、机に積み上がっていた本の山に突っ込む。
ドサドサと崩れてきた本に、計佑の上半身が埋もれた。
──コントさながらの姿だ。
「ぷっ……ふふ……うふふふっ……!!」
押し殺された笑い声が聞こえて、涙目の計佑が振り返ると──そこには銃? を右手に持ち、
左手で口を抑えてこらえきれない笑いに身をよじる少女がいた。
「もーっ、お腹痛いっ!! 水鉄砲でこんなに面白いモノ見れるとは思わなかったよー」
目尻の涙を指で拭いながら少女──白井雪姫が言う。
「ごめんごめん。そんなに私の演技上手かった?」
──白井……先輩……!!?? 何で……ここに!?
──『スケベ』
前回の、からかわれた一幕を思い出す。
──こっ……このヒトなんか苦手だっ……!!
命の危機?で感じていたドキドキが、なんだか別の種類のドキドキに変わった気がしたが、
前回といい今回といい、いいようにからかわれた計佑の中で
「白井雪姫」という少女は、とりあえずそんなカテゴリーに入れられてしまった。
……ただし、強烈な存在感とともに、だったけれど。
そんな計佑の心中など知る由もなく、
「もうおじいちゃん、こんなに散らかして」
ようやく笑いが収まってきた雪姫がつぶやく。
「へっ……おじいちゃん?」
「そうよ、わたしのおじいちゃん。この部屋使ってるお医者さんだよ」
──マ、マジでかよ……
思いがけない繋がりに二の句が告げられない計佑だった。
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──まさかおじいちゃんに用があったなんてね……まあ、おじいちゃんの方は、また勘違いでもしてたみたいだけど。
自分にも気付かず駆け去ってしまった祖父。
そそっかしいのも慌ただしいのもいつものことだった。
──それにしても……やっぱりカワイイなぁ。このコ……
オドオドと、赤い顔をして自分を見つめてくる男の子。
そういう反応自体は珍しくもないのだけれど、
何故かこの男のコの
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