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とある3人のデート・ア・ライブ
第四章 炎
第1話 灼爛殲鬼(カマエル)
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それと同時に琴里の周囲にいた狂三の分身体たちが燃やし尽くされた。

琴里「あら、もう打ち止めかしら?もう少し本気を出してくれてもいいのよ?」

狂三「その言葉ーー後悔させて差し上げますわっ!〈刻々帝(ザァァフキェェェル)〉……ッ!」

琴里「ッ!させるかっての……!」

琴里が〈灼爛殲鬼(カマエル)〉を振りかぶる。

だが、

「……ぁ」

小さな声をのどから発してその場に膝をついた。

灼爛殲鬼(カマエル)〉の柄を杖のようについてどうにか身体を支えながらもう片方の手で苦しげ頭を押さえる。

琴里「こ、れは……?」

一方「オイ、どうしたんだ!?」

狂三「あっはははははははは!悪運が尽きましたわねェ!」

狂三が高らかに笑い、〈刻々帝(ザフキエル)〉の弾が込められた歩兵銃を琴里に向ける。

その時、

狂三の身体が真横に吹き飛ばされ、地面を何度も転がった。

原因は一方通行。突風を起こして、狂三に放出した。

ただそれだけだ。

狂三は頭を強打しく、頭を抑えながらなんとか立ち上がる。

狂三「くっ…….」

琴里「……悪いわね」

一方「……礼なら全て終わってからにしろ」

琴里はその場に立ち上がり、〈灼爛殲鬼(カマエル)〉を天高く掲げ、その手を離した。

すると〈灼爛殲鬼(カマエル)〉の刃が空気に掻き消え、根部分のみがその場に静止する。

琴里「行くわよ一方通行。〈灼爛殲鬼(カマエル)〉……【(メキド)】」

琴里の声に応えるように、琴里が掲げた右手を柄の部分が収納され、右手を包むように着装される。

その姿はまるで、戦艦に備えられた大砲のようだった。

その様子を見て、琴里に銃口を向けていた狂は眉をひそめた。

狂三「わたくしたち!」

狂三が叫ぶと同時、狂三の影から分身体たちが2人の間をさえぎるように這い出てきた。

琴里が静かに口を開く。

琴里「灰燼と化せ、〈灼爛殲鬼(カマエル)〉」

次の瞬間、琴里が構えた〈灼爛殲鬼(カマエル)〉から、凄まじい炎熱の奔流が放たれた。

それを風の渦が奔流を包むように覆い、まるで竜巻が炎を纏い、横に放出されたかのようになった。

それが高校の屋上から空の彼方まで1本の線を引く。辺りが一瞬、一足早い夕日に彩られたかのように真っ赤に染まった。

そして大筒が白い煙を勢い良く吐き出した。

視界を覆う煙が晴れると、床やフェンスが熱によって融かされ、狂三を護るように這い出てきた分身体たちは一体残らず灰燼(かいじん)と消え、狂三自身も左手を失っていた。

また、背後に浮遊していた〈刻々帝(ザフキエル)〉も、その巨大な文字盤の四半を貫かれていた。『T』『U』『V』の数字が
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