トワノクウ
第三十夜 冬ざれ木立(二)
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ぇ……っ」
気づけばくうは背中を丸めて嗚咽していた。
痛いよ。体中痛い。誰か止めて、誰か助けて。
(朽葉さん……露草さん……梵天さん……菖蒲先生……)
目の前にはくうに理不尽な殺意を向ける真朱しかいない。真朱は無慈悲に二枚目の符を投げる準備をしている。
また自分自身の炎に焼かれれば、死ななくても気が狂ってしまう。
(もういっそ殺して。死ぬなら今この瞬間がいい!)
符が飛んでくる。影に貼りつき、再び炎の宴が始まる。
くうは体を丸めてきつく目を閉じた。
Continue…
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ