TURN6
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『ガメリカ討つべし!!』
「……何処の新聞もガメリカを討てか……そんな事出来たら既にやっとるってぇの」
俺は産経新聞を読みながらコーヒーを飲む。
「……せっかく南雲さんのシュークリームを食べているのにそんな事言わないでくれよ」
茂が南雲さん手作りの抹茶シュークリームを食べている。
「気にするな」
「気にするよ」
「それとデーニッツ少将からUボートの設計図は提供されたんか?」
「勿論だよ」
俺の言葉に茂がニヤリと笑う。
「実はそれに備えて此方でも船体は作っていたんだ。魚雷発射菅六基の伊号潜水艦をね。まぁ次元潜航デバイス――ホルテンデバイスが無ければただの船だけどね」
茂はそう言ってお茶に砂糖を入れた。
「……おい茂?」
「いやぁリ○ディ茶は意外といけるよ雪風。最初は自分も抵抗あったけど今はスタッフもオススメするお茶だしね」
「……まぁええか」
もう俺は知らんからな。
「それで伊号潜は今何隻や?」
「今は一個潜水隊の四隻が竣工している。ホルテンデバイスの生産も順調だし四隻には既に搭載している。後は慣熟訓練だ」
「成る程な」
「潜水隊司令官はいないから司令官が育つまでの暫くはデーニッツ少将が預かる事になっているよ」
「ま、それが妥当やな」
俺はコーヒーを飲む。
「それに伊号潜は既に二十隻の建造予定だ。日本が占領星域を増やせば建造日数は早まるよ。資源が中々手に入りにくてね」
「そこら辺は東郷長官の腕次第やろな。ま、ベッドのテクニックで女性を大量に落としそうやけどな」
「ハハハ、東郷長官も津波にちょっかいをかけたらどうなるか思い知らせないとね」
「……目が怖いですよ茂さん? もしもぉ〜し?」
……茂は津波関係で怒らしたら怖いな。
O・HA・NA・SHIのあの人よりも怖いかもな。
「取りあえず行くわ。1600に旗艦榛名に出頭せぇと通達されてるからな」
「分かった。それじゃあね」
「あぁ」
俺は茂に手を振って研究室を出た。
――第四艦隊旗艦榛名――
「対ガメリカ戦……ですか」
「まぁね。遂にガメリカとの戦争が始まるってことだよ」
俺は提督室で南雲提督に会うとそう告げられた。
「侵攻する星域はマニラ2000さ」
「……南方の資源を手に入れるためですね」
「回転が良くて助かるよ。私らはマニラ2000に侵攻して採掘資源を手に入れる。そしてマレーの虎星域へも侵攻する」
……上手く行けばええけどな。
「出撃は明日の0300だよ。それまでに出撃準備を完了させておいてくれ」
「分かりまし
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