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魔法科高校の有能な劣等生
シャドウダウト
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し魔法を発動させる。

「あ、」

一条が驚きの声がこぼれ落ちた。
初めて見る無月家特有の現象を見て驚いているのだろう。
通常の魔法師は魔法発動に余ったサイオンは身体から微量に放出され消えるが無月家は違う。
そのサイオンの光を纏うのだ。

「く、黒いサイオンの光?」

黒いサイオン、それも無月家特有の能力だ。
無月家の人間が魔法を使うと身体から黒いサイオンが放出され身体を覆う。
理由、原理は不明だが無月家の魔法発動には欠かせないとジジは言っていた。

「行くよ風華ちゃん!
魔法シャドウダウトを!!」

影の足元に魔法式が構築され魔法が発動した。
すると突然、影の足元が魔法式が形を変換させ黒い光を放ち輝く。
その光は黒い筈なのに黒光りしてとても綺麗で優しい色、俺はそんな色が好きだ。

「へ、変化がありませんけど?」

一条は冷静に影を見て話し掛ける。
だが一条は気付いていない。
もう、影の魔法シャドウダウトは発動されている事を

「ま、見ててよ」

影の手からサイオンの光が放たれる。
その光は少し離れていた木の下に当たり魔法式が描かれた。
そして影、オリジナル魔法シャドウダウトが効力を発揮する。

「ふ、う、か、ちゃん!」

「きゃ!?」

妙に可愛らしい女の子特有の声を出し一条は体を振るわした。

「これが俺の魔法シャドウダウトだ」

一条は恐る恐る後ろを振り返り自分を触って来た何かを確認する。
が、それはちゃんと影の魔法シャドウダウトを教えてからの方が良かったのかも知れない。

「う、腕が!?」

近くに合った木の影から人間の腕が生えていた。
そして一条は前に行き良い良く振り返るが。

「か、影さんのう、腕が無い!?」

今度は影の腕が無い事に気付く一条
そして1人の少女、一条 風華の視界は綺麗に切れた。



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