9話 『優先すべきは』
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
法じゃ痛みの症状、少しでも抑えられないのかな」
「 効き目は無い 」
「そう、なんだ……。だからあの時、"必要無い"って云ったんだね。ごめん────何もしてあげられなくて」
「 ………謝る必要は無い 」
「でも、悔しいの。一緒に旅をしてる仲間なのに、結局何も分かってなかったんだって」
「 …………… 」
「こんな事聞くのも何だけど……モンスターとかとの戦いで痛みに襲われたら、どうするの?」
「 堪える他ない 」
「あれから今まで、そうして来たって事……? それでも、今回みたいに倒れちゃうくらいの発作の時は──── 」
「 迷惑を掛ける事になる。………すまない」
「あ、あなたの方こそ、謝る事ないんだから……! 正直、そんな体でも旅を続けるって聞いた時、ほっとしたの。マゥスンは剣も白黒魔法も扱えて、話とかあんまりしてくれなくても、居てくれるだけで何だか心強いから──── 」
「 …………… 」
「ごめん、わたし、変な事云ったかな?」
「 いや 」
若干下向いたようなマゥスンを気にするシファ。
「そういえば……、あの人って何だったのかな。ガーランドっていう、ナイトの事だけど……。コーネリアの王女を連れ去って、わたし達と戦って────異空間に追いやられたって云われても、そんな所でどうしてるかなんて分からないし………。"時が来れば分かる"みたいな事を予言者ルカーンは云ってたけど、早い内に見つけ出せればいいのに」
「 ………… 」
「今はとにかく、4つの源のクリスタルの方を優先するんだよね。……ビルは"土の欠片"を持ってるからか、大地が腐って来てる事に敏感になってるみたい。四方の大陸に存在する源のクリスタルの祭壇────わたし達の持つ欠片よりきっと大きいだろうけど、そこに辿り着ければ"元の輝き"を取り戻せて、世界をカオスから守れるんだよね。がんばろ? 役目を果たすために!」
「 ………あぁ 」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ